2022年6月、ホンダの人気ミニバンステップワゴンがフルモデルチェンジを実施しました。デザインはそれまでのイメージを一新して初代モデルに回帰したかのようなシンプルでクリーンなスタイルとなり、それが大きな話題となりました。すでに注文も殺到しており、評判もなかなかのようです。

そんな新型ステップワゴンですが、新たに加わったグレードがあります。それが、最上位グレードに位置する「スパーダプレミアムライン(SPADA PLEMIUMLINE)」です。

このスパーダプレミアムラインですが、他のステップワゴンとどのような点が違っているのでしょうか。現在のホンダ車ラインナップの中では、最上級ミニバンという位置づけ(オデッセイは販売終了)となっているのですが、それにふさわしい内容となっているのでしょうか。詳しくチェックしてみましょう。

デザインを一新したことで
より幅広い層からの支持を集めヒット中

デザインを一新スパーダプレミアムライン
(引用:ホンダ公式HP)

新型ステップワゴンは、いわゆるMクラスミニバンです。ライバルはトヨタのノア/ヴォクシー、そして日産のセレナになります。Mクラスミニバンはファミリーカーとしての定番であり、とにかく激戦区で、他にもミツビシデリカD:5などもこのクラスに属するでしょうか。

Mクラスミニバンは、いわゆる5ナンバークラス(現在はほぼ全車が3ナンバーですが)の扱いやすいサイズを持ちながら、背の高いボックス型ボディで室内は広く実用的な3列シートを備えています。

そして、スライドドアで乗り降りもしやすく荷室も広いということからファミリーユースにぴったりで、とにかく人気が高いのは間違いありません。最近はアウトドアユースにもちょうどよく車中泊や災害時の避難にも役立つということもあってか、Mクラスミニバンはとにかく幅広い層から支持を受けてきました。人気こそクロスオーバーSUVに移行しつつありますが絶対的ニーズが衰えることありません。

そんなMクラスミニバンというと、最近はいわゆるギラギラとした大型のメッキグリルを備えたいわゆる「オラオラ系」の人気が高いとされています。ホンダも例外ではないですがライバルはフロントフェイスのデザイン、特にメッキグリルの大きさや派手さを競い合っていました。Lクラスミニバンの代表、アルファードのような周囲の車を威圧するかのような迫力あるスタイルが特に人気を集めているようです。

しかし、ステップワゴンは新型となった際にそんなライバルとは一線を画した、シンプルでとてもすっきりとしたクリーンなイメージにデザインを大きく変更しています。シンプルながら質感も高くとにかくおしゃれなのです。

まるで初代ステップワゴンに回帰したかのような、そのエクステリアデザインは、今の時代にはかえって新鮮なのでしょう、ティーザーキャンペーン中から、すでに市場では好評を持って受け入れられていました。

そして2022年6月に発売となったのですが、その直後2022年7月の販売台数ランキングをチェックするとステップワゴンは見事8位。最大のライバルであるトヨタのノアは11位でその兄弟車ヴォクシーは13位ですから、ライバル以上に売れています。ホンダの狙いは見事当たったようです。

そんなステップワゴンのヒットに一役買っているのが、新型から新たに追加された最上級グレード、「スパーダプレミアムライン(SPADA PLEMIUMLINE)」です。

スパーダよりもさらに高級なグレード
「スパーダプレミアムライン」

スパーダよりもさらに高級なグレードのスパーダプレミアムライン
(引用:ホンダ公式HP)

「スパーダプレミアムライン」はその名の通り新型ステップワゴンのエアロ仕様、スパーダをベースとした上級グレードです。新型ステップワゴンは標準モデルがエアーで、エアロ仕様がスパーダ、そしてさらにその上が「スパーダプレミアムライン」となっています。

「スパーダプレミアムライン」は基本的な部分はスパーダに準じています。例えばボディサイズがそう。スパーダ/スパーダプレミアムラインは、標準モデルのエアーに比べるとフロントオーバーハングとリアオーバーハングが長くなっており、全長は4,830㎜(エアーは4,800㎜)です。

先代モデルはエアロモデルのスパーダでも4,760㎜(標準モデルは4,690㎜)だったので、かなり全長が伸びています。確かに見るからに先代よりも堂々とみえます。

スリーサイズは全長4,830㎜×全幅1,750㎜×全高1,845㎜でホイールが大きい分全高がちょっとだけ高くなっています。

エクステリアはスパーダをベースにさらに高級感が高められており具体的にはスパーダの装備に加えて、フロントグリルガーニッシュ、ロアーガーニッシュ〈フロント/リア〉、サイドシルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュ、ヘッドライトエクステンションカラーに上質なプラチナ調クロームメッキ加飾が加えられています。

さらに足元はスパーダの16インチアルミホイールに対して、より大径の「17インチアルミホイール」が採用されているというのが大きな違いです。

エクステリアに関しては、実はそこまで大きな違いはありません。しかし、ディテールのメッキ加飾によって確かにゴージャス感が高まっています。ライバルとは一線を画したスマートなスタイルが新型ステップワゴンの個性ですので、あえて派手すぎるドレスアップは避けたのかもしれません。

インテリアはスパーダ以上に
装備がゴージャスに

インテリアはスパーダ以上スパーダプレミアムライン
(引用:ホンダ公式HP)

インテリアに関してスパーダと「スパーダプレミアムライン」の違いはどうなっているのか。こちらもさらに上質感が高められています。具体的には、例えばシートは「スヌード調表皮&プライムスムースコンビシート」が採用されています。さらにセカンドシートには「2列目シートヒーター」が内蔵されたというのも大きな違いでしょう。

新型ステップワゴンは、全てのグレードが室内空間全体の快適性を大きく向上させており、2列目シートは前後方向のロングスライド(前後スライド幅:外寄せ時610mm/内寄せ時の865mm)と左右方向のスライド(中寄せスライド幅:右シート75mm/左シート115mm)を可能としています。

「スパーダプレミアムライン」はさらにそのセカンドシートにシートヒーターを内蔵しているので、その快適さはさらに向上しているというわけです。後席に座るであろう家族は大喜びでしょう。

まさにプレミアム。ホンダのミニバンとしては現状最上級モデルであり、オデッセイからの乗り換えニーズにもこたえなくてはならない「スパーダプレミアムライン」ですから、ステップワゴンとは思えないほど高級ミニバンのような仕様になっているわけです。

ちなみにスパーダは、標準モデルのエアーに対して「パワーテールゲート」、「トリプルゾーンエアコン」、「全列USBチャージャー」、「2列目オットマン」、「運転席&助手席シートヒーター」が採用されています。また、マルチビューカメラも標準装備。もちろん「スパーダプレミアムライン」にもそれらの装備は標準です。

さらにスパーダにはない「スパーダプレミアムライン」専用アイテムとしては「アダプティブドライビングビーム」があります。こちらは、先行車や対向車を検知して、照射する範囲を自動的に調整してくれるハイテクヘッドライト。LEDアクティブコーナリングライト(こちらはスパーダにも標準装備)と合わせて、夜間でも安全なドライブを約束してくれるでしょう。

このように「スパーダプレミアムライン」は間違いなくスパーダよりもプレミアム感漂う高級なミニバンとなっているといっていいでしょう。Mクラス(すでにサイズはMクラスを超えていますが)ミニバンの中でも、クラスを超えた非常に品のある高級感があるのは間違いありません。

オデッセイオーナーが乗り替えるとなると、広さや高級感という意味ではまだまだ足りていない部分もありますが、以前のステップワゴンと比べるとかなりゴージャスな一台となっています。

パワーユニットはハイブリッドと
1.5Lガソリンターボを設定

パワーユニットはハイブリッドと1.5Lガソリンターボを設定
(引用:ホンダ公式HP)

「スパーダプレミアムライン」のパワーユニットはスパーダやエアーと全く同じです。特に特別なエンジンなどは設定されていません。2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と1.5Lガソリンターボが設定されています。

ハイブリッドの「e:HEV」は2Lガソリンエンジンで発電をして、モーターを駆動するというシリーズハイブリッド方式が基本です。駆動力としては基本モーターのみ(高速走行時にのみエンジンによる走行も行う)で走行します。そのモーターのパワーは184PSでトルクは315 N・mと非常に強力なもの。

低速から高速まで力強く滑らかな加速が味わえるでしょう。また、高速道路の巡航時にはエンジンを直結して、モーターよりも効率の良い走りも可能としています。

シリーズハイブリッドは高速道路の巡航では効率があまりよくなく燃費も期待できないのですが、「e:HEV」ならホンダ独自のこういった仕組みを持っているので優れた燃費を実現することが可能です。

そして、1.5Lガソリンターボエンジンは、排気量こそ小さいですが、パワーは150PSでトルクが203 N・mもあります。

スペックを見る限り先代から性能が大きく向上したというわけではありませんが、エキゾーストポートやタービンなどの改良でターボの応答性は上がっているということなので、加速時のレスポンスも向上しているはずです。

「スパーダプレミアムライン」のハイブリッドのWLTCモード燃費は19.5㎞/L(FF)で、ガソリンターボエンジンのWLTCモード燃費が13.2㎞/L(FF)となっています。

「スパーダ」よりもほんのわずかに(ハイブリッドで0.1㎞/L。ガソリンターボで0.5㎞/L)燃費が悪いですが、これは車重が10kgほど重く、ホイールが大径になったことによるものでしょう。

価格はスパーダよりも20万円ほど高いが
内容を考えるとお得感は高い

お得感の高いスパーダプレミアムライン
(引用:ホンダ公式HP)

「スパーダプレミアムライン」の価格は以下のようになっています。

  • e:HEV SPADA PREMIUM LINE FF 3,846,700円
  • ガソリン SPADA PREMIUM LINE FF 3,462,800円
  • ガソリン SPADA PREMIUM LINE 4WD 3,653,100円

4WDはガソリンエンジンにのみ用意されており、乗車定員はすべて7人乗りです。ベースとなったスパーダと比べるとおよそ20万円高くなっているという価格設定です。エクステリアや装備の豪華さを考えるとかなりコスパは高いでしょう。

17インチアルミホイールやプラチナ調クロームメッキ加飾などは後から社外品で追加することも可能ですが、アダプティブドライビングビームや2列目シートヒーターについては、後付けするのはかなり難しいでしょう。

それらがすべてわずか+20万円で装備されるなら、スパーダよりも「スパーダプレミアムライン」のほうがかなりお得感があるのではないでしょうか。確かにハイブリッドだと400万円近い価格になってしまいますが、おそらくのちのちのリセールバリューでも有利になるはずです。予算がゆるすなら「スパーダプレミアムライン」が現状ステップワゴンにおけるベストな選択かもしれません。

リースナブルならステップワゴン
スパーダプレミアムラインが月々19,800円~

リースナブルなら月々19,800円~スパーダプレミアムライン
(引用:ホンダ公式HP)

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