ホンダのMクラスミニバン「ステップワゴン」が2022年5月27日についに発売となりました。ホンダは2021年の年末から新型ステップワゴンの特設サイトを設けティーダー画像を公開するなどして、情報を小出しにしてきましたが、ついにその姿が明らかになったのです。

ホンダの狙い通り、発売直後から話題を集めすでに大ヒットとなっています。そんな新型ステップワゴンには2つのタイプ「エアー」と「スパーダ」が設定されていますがこの2つ、いったい何が違うのでしょう。

今回は新型ステップワゴンの購入やリースでの利用を検討中の方のために「エアー」と「スパーダ」その違いについて分かりやすく解説します。

発売一か月で、累計受注台数は
目標の5倍となる2万7000台に!

ステップワゴン
(引用:ホンダ公式HP)

2022年の年始から、ティーザー画像で長々とじらされてきましたが2022年5月27日。ついにホンダのMクラスミニバン、新型「ステップワゴン」が発売されました。このモデルは6代目となりますが、その斬新なスタイリングは発売前からかなりの話題となっていた注目のモデルです。

多くの方がこの新型の登場を待ちわびていたのでしょう。発売から約1カ月後には累計受注台数は2万7000台を超えるという大ヒット。なんと、5000台の月間販売計画の5倍以上となる受注があったといいます。従来のイメージを一新した、ステップワゴンはホンダの狙いを超える大ヒットとなっています。

Mクラスミニバンというと、最近はいわゆる「オラオラ系」の周囲を威圧するかのような迫力あるスタイルが人気となっています。トヨタのヴォクシーや、日産のセレナなどがその代表ですね。ホンダのステップワゴンも先代まではそちらの方向だったのですが、新型ではライバルとは一線を画す、スマートですっきりとした、とてもクリーンなイメージに路線を大きく変更しています。

シンプルな箱型ながら、とてもスマートで都会的で、初代のステップワゴンを彷彿させるそのデザインは多くの方に受け入れられたようです。誰もがオラオラ系のミニバンが欲しいというわけではなかったのですね。

そんな新型ステップワゴンには、「エアー」と「スパーダ」の2つのタイプが設定されています。以前は標準モデルと「スパーダ」でしたが、新型モデルからは「エアー」と「スパーダ」に変わりました。

ちなみに「エアー」が標準モデルで、そのエアロモデルが「スパーダ」という従来のような位置づけではないとのことです。それぞれが独立したグレードで、ユーザーのライフスタイルや暮らしのイメージによって好みのタイプが選べるようになっているとのこと。とはいえ、この2つの違いはなんなのか気になりますよね。次のパートから詳しくご紹介していきます。

先代よりも一回り大きくなったステップワゴン
「エアー」と「スパーダ」の位置づけは?

「エアー」と「スパーダ」の位置づけ
(引用:ホンダ公式HP)

新型ステップワゴンは、この6代目の新型から、全長と全幅が拡大されました。歴代ステップワゴンとしては初となる全タイプが3ナンバー仕様(以前は標準モデルが5ナンバーでスパーダが3ナンバー)になっています。

全長は4,800㎜超えと先代標準車比で10cmもロングボディ化されたことに加え、トレッドは先代が前/1470㎜、後/1490㎜だったものを、新型では前/1485㎜、後/1500㎜にまで拡大。一回り大型になっています。しかし、大型ボディとしながらもボディ剛性を高めるなどして直進や旋回時の安定性は高めています

さらに、室内空間が大きくなっていますが、静粛性を高めるために遮音材や吸音材をボディのリアまわり中心に追加するなどして快適性も大きく向上しています。

基本となるボディは「エアー」と「スパーダ」で、大きくは変わりません。「親しみを感じやすいシンプルなデザインのエアー」に対して、「スタイリッシュで精悍なデザインのスパーダ」とそれぞれが別のイメージで仕上げられています。

そして、「エアー」は、ベースモデル/標準車などではなく、「スパーダ」とは別の、シンプルで上質なスタイルを持つステップワゴンという位置づけです。Mクラスミニバンの定番のメッキの加飾を抑え、ギラギラ感なども全くありません。まさにベーシックといった雰囲気ですが、それでいてチープさがまったくありません。

「エアー」はヘッドライトの造形も直線基調でとてもシンプル。それでいてバンパーのフォルムは張りがあって、柔らかなラインが上品な印象を与えています。さらに、フロントからリアまでつながる水平のキャラクターラインも拡大したボディをうまい具合に引き締め良いアクセントになっています。

エアロパーツが装着された「スパーダ」も
特徴はシンプルなクールなスタイリング

エアロパーツが装着された「スパーダ」
(引用:ホンダ公式HP)

「スパーダ」もライバルと比べるとシンプルでとても上品な顔つきをしています。大きめのフロントグリルにスポイラー上のバンバーなどを採用し、「エアー」に比べると力強さはありますが、決してオラオラ顔ではなく、とてもクールな印象です。

フロントグリルには定番のメッキ加飾が施されていますが、その面積は非常に少なくモール的な加飾であくまで上品です。ギラギラ感はとても少ないのに、高級感を感じさせます。ライバルとの差別化という意味でもとてもうまいのではないでしょうか。オラオラ顔ばかりのMクラスミニバンにおいて、このクールな顔つきは非常に新鮮です。

ボディサイズは「エアー」が全長4800㎜×全幅1750㎜×全高1840㎜(FF)。そしてスパーダが全長4830㎜×全幅1750㎜×全高1840㎜(FF)。バンパーの違いで「スパーダ」が30㎜ほど長くなっている以外ほぼ変わりません。どちらもMクラスミニバンとしてはかなり大型です。

足回りは、「エアー」も「スパーダ」も同じデザインの16インチアルミホイールが標準装備ですが、「エアー」がベルリナブラック+切削クリア仕上げなのに対して、「スパーダ」がベルリナブラック+ダーク切削クリアと仕上げが少し違っています。

また、用意されているボディカラーのラインナップにも違いがあります。「プラチナホワイトパール」、「スーパープラチナグレーメタリック」、「クリスタルブラックパール」の3色は共通で設定されますが、それ以外に「エアー」には柔らかな印象の「フィヨルドミストパール」と「シーグラスブルーパール」が設定されています。

そして、「スパーダ」には「トワイライトミストブラックパール」と「ミッドナイトブルーメタリック」といったクールな印象のダーク系のカラーが用意されています。

インテリアの仕立てに違いはあっても
室内スペースには差はなし

インテリアの仕立て
(引用:ホンダ公式HP)

インテリアの基本的なデザインも「エアー」と「スパーダ」で違いはありません。しかし、「エアー」はエクステリアと同じく、クリーンでシンプルなイメージの装いとなっており、カラーもグレーとブラックの2色を用意しています。シート地はファブリックで特にグレーは見た目にも柔らかく温かみのある室内空間となっています。

一方「スパーダ」は、落ち着いた上質なイメージとなっています。インテリアカラーもブラックのみで、全体的にダークトーンで統一されており、シート地にはプライムスムーズ(合皮)が使われているなど高級感があります。

また、「スパーダ」には本革巻ステアリングに、運転席&助手席シートヒーター、2列目のオットマン機能、そしてトリプルゾーンコントロール・フルオートエアコン(エアーは左右独立式オートエアコン)に全列USBチャージャーなどといった充実した装備が標準となっているのも大きな違いでしょう。

室内スペースに関してはどちらも変わりません。室内長2,845㎜×室内幅1,545㎜×室内高1,410㎜で全く同じです。これはライバルのヴォクシーよりは広く、セレナよりも少し狭いという寸法です。十分な広さを備えているといっていいでしょう。

3列シートで7人乗りと8人乗りが用意されているというのも「エアー」と「スパーダ」は同じで2列目シートは7人乗りのキャプテンシートなら前後左右に自由にスライドが可能となっています。ただ「スパーダ」のみ2列目用オットマンが装備されています。

3列目シートは、着座位置を高くし、前方のシート、ヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界を実現しています。また、3列目シートは先代よりもシートクッションの厚みを増しているので今までよりも快適な座り心地が味わえます。

また3列目シートは、ステップワゴン伝統の床下収納式(マジックシート)で、簡単な操作で床下に格納が可能。そして格納すればフラットな荷室が得られます。左右それぞれ個別に格納することもできるので乗車人数によって使い分けることも可能です。

ハイブリッドと1.5Lガソリンターボ
パワーユニットの設定も同一

パワーユニットの設定
(引用:ホンダ公式HP)

パワートユニットは「エアー」と「スパーダ」どちらにも2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と1.5Lガソリンターボが設定されています。もちろんスペックも同じです。

ハイブリッドの「e:HEV」は2Lガソリンエンジンで発電をして、モーターを駆動するというシリーズハイブリッド方式で、駆動力としては基本モーターのみ(高速走行時にのみエンジンによる走行も行う)となります。そのパワーは184PSでトルクは315 N・mと非常に強力です。

低速から高速まで力強く滑らかな加速が味わえ、また、高速道路の巡航時にはエンジンを直結して、モーターよりも効率の良い走りも実現。優れた燃費を可能としています。

1.5Lガソリンターボエンジンは、排気量は1.5Lと小さいですがパワーは150PSでトルクが203 N・mもあります。先代と基本的には変わっていませんがエキゾーストポートやタービンなどの改良でターボ応答性を向上させているということなので、レスポンスの良い爽快な加速が味わえるはずです。

燃費に関しては「エアー」のハイブリッドのWLTCモード燃費が20.0㎞/L(FF)で、「スパーダ」のハイブリッドが19.6㎞/L(FF)です。

そして「エアー」のガソリンターボエンジンのWLTCモード燃費は13.9㎞/L(FF)で「スパーダ」のガソリンターボエンジンが13.7㎞/L(FF)となっています。わずかに差がありますが、これは車重が「スパーダ」のほうが30kgほど重いことによる差なのでしょう。

スペックの差はないが、装備を見ると
「スパーダ」のほうが充実している

「スパーダ」のほうが充実装備
(引用:ホンダ公式HP)

新型ステップワゴンは、「エアー」も「スパーダ」も非常に魅力的なミニバンであることに変わりはありません。両タイプともスタイリッシュなエクステリアに広々とした室内空間を持ち、走りのパフォーマンスも十分。さらに燃費もよく、両側パワースライドドアやアレンジしやすいシートなどが装備され、先代モデルより機能性も、使い勝手も格段に向上しています。

ホンダはグレードの上下という関係ではなく、別々の個性を持った別のタイプの車(グレード)であるとうたってはいますが、詳しく比べてみると、装備なのどの面ではやはり「エアー」がベースグレードで「スパーダ」がエアロパーツを標準装備した上級グレードという印象を持ちました。

例えば、「スパーダ」にはパワーテールゲートやLEDアクティブコーナリングライト、オットマンなどが標準装備となっているのに対して「エアー」ではそれらがオプションでも装着ができません。価格も「エアー」が299万8,600円~304万4,500円なのに対して「スパーダ」は325万7,100円~366万3,000円です。

ライバルのMクラスミニバンにはないシンプルで上質なエクステリアと、温かみのある室内空間に魅力を感じるなら、「エアー」がおすすめですが、クールなエクステリアと高級感のあるインテリア、そして充実した標準装備内容にも魅力を感じるなら「スパーダ」を選んだほうがよいかもしれません。

ただし、エンジンをはじめとする基本的なメカニズムは、「エアー」も「スパーダ」大きく差別化されていませんし、どちらにも先進安全装備の「Honda SENSING」が標準搭載(機能的な差はありません)されています。どちらを選んでも不満を感じることはほぼないはずです。

ちなみに新型ステップワゴンには、「スパーダ」よりもさらに装備が充実した「スパーダ プレミアムライン」という上級グレードも用意されています。

こちらは「スパーダ」をベースに、スエード調表皮&プライムスムース(合皮)コンビシートや、17インチアルミホイール、マルチビューカメラシステムやアダプティブドライビングビームなどさらに豪華な装備が標準搭載としたもの。この「スパーダ プレミアムライン」に関してはまた次の機会に詳しくご紹介しましょう。

リースナブルなら
人気のステップワゴンが月々19,800円~

リースナブルなら人気のステップワゴンが月々19,800円
(引用:ホンダ公式HP)

ご紹介した最新モデルのHondaステップワゴンですが、リースナブルでは、「エアー」、「スパーダ」、「スパーダプレミアム」3タイプともお得なリース車両をご用意しています。

リースナブル「スパーダ」:https://leasonable.com/model/stepwagonspada/

今なら(2022年7月現在)ステップワゴン「エアー」が5年プランの最安コースで月々19,800円(税込)×60回(+ボーナス加算11万8,800円)で、定額プランなら月々36,600円(税込)×60回という軽い負担で乗ることが可能です。

さらに3年プランの最安コースでは、月々19,800円(税込)×36回(+ボーナス加算16万5,0000円)で、定額プランなら月々47,300円×36回(ボーナス加算なし)で乗ることが可能です。

リースナブルなら、8インチのベーシックカーナビやETC車載器、バックカメラ、オリジナルフロアマット、サイドバイザーなどがオリジナルのオプション装備が追加されますのでよりお得にステップワゴン乗ることが可能です。

「エアー」だけでなく「スパーダ」、「スパーダプレミアム」に関しても同じくお得なリース車両をご用意していますので、気になる方は是非上記URLにアクセスしてみてください。