トヨタのMクラスミニバン、ノア/ヴォクシー/エスクァイア3兄弟。その中でも頭一つ抜けて人気を集めているのがヴォクシーです。そんな、ヴォクシーは非常に人気のある車種ゆえに純正のオプションなども充実しているのが特徴です。ですがいざその中から自分の使い方に適したものを選ぶとなるとこれが意外に難しい。
しかし、トヨタはそんなユーザーのために、純正アクセサリーを目的ごとにパッケージ化したプランを用意してくれており、オーナーたちに好評という話を聞きます。
では、実際ヴォクシーのアクセサリーパッケージにはどんなパッケージがあるのか、またそれらはどんな内容なのか。ヴォクシーオーナー、またこれからヴォクシーをリースで利用しようと検討中の方のために調べてみました。
目次
ヴォクシーばかりがなぜ売れる?
トヨタ販売店全車併売化も大きく影響か
(引用:トヨタ公式HP)
ノア/ヴォクシー/エスクァイアといえば、トヨタのミニバンの中でも幅広い層から支持を集める人気車種です。中でもヴォクシーはそのスポーティなルックスから人気が高く、3兄弟の中でも特に一番の人気モデルとなっています。
では、この3兄弟の販売台数どれくらい差があるのか? 2020年の販売台数ランキングをチェックしてみました。するとヴォクシーが6万9,517台で年間ランキング10位なのに対して、ノアは4万5,434台で16位。そしてエスクァイアは2万6,368台で28位。つまり、ヴォクシーはノアとエスクァイアを合わせたくらいの台数が売れているということ。思った以上に差です。
でも、なぜこれほど差があるのでしょうか。外観デザインに違いはありますがシャシーやパワトレインなどは共通でほぼ同じクルマなのに。
その要因として、考えられるのはヴォクシーがもっともスポーティで個性的な外観をしているからではないでしょうか。ノアはとてもシンプルでファミリーカー向けのおとなしめのスタイル。万人向けですが地味というか個性はちょっと薄め。
そしてエスクァイアはノア/ヴォクシーよりも少し上級なイメージを持たせた高級バージョン。そのせいで、値段がちょっとお高め。エントリーグレードで比較するとヴォクシーのZS 2WD(8人乗り)が281万3,800円なのに対して、エスクァイアのエントリーグレードGi 2WD(8人乗り)は296万3,400円。15万円ほど高い。大幅な差とはいえませんが15万円は決して無視できない。基本は同じクルマで見た目もスポーティなヴォクシーのほうがいいかも、と考える方が多いのかもしれません。
それに、以前は、ヴォクシーはネッツ店、ノアはトヨタカローラ店、エスクァイアはトヨタ店とトヨペット店といった、販売店系列ごとに取り扱う車種違っていたものが、2020年5月以降は、トヨタ車全車種併売化にともなって3兄弟すべて同じディーラーで扱うようになりました。そのため3車が同じ販売店で横並びに比較され、結果、ますますヴォクシーの独り勝ちが加速してしまったようです。
便利で魅力的なアイテムがセットになった
オプションパッケージとは
(引用:トヨタ公式HP)
そんな圧倒的な人気を誇るヴォクシーの魅力の一つが豊富な純正アクセサリーです。標準のままでも装備は充実していますが、そこに好みのオプションを加えるとさらに自分好みの仕様を作り上げることが可能です。
ただ、オプション類が豊富に用意されているのはありがたいのですが、いざ選ぶとなるとこれが意外に悩みどころ。いったいどのアイテムがいいのか、組みあわせは何がベストなのかなど、正解を見つけるのが難しいのです。
「そんなの好きなものを選べばいいじゃないか!」その通りなのですが、そう簡単ではない。何せ数が多い。
コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授による実験では、人間はあまりに選択肢が多いと逆に「選択」ができなくなるという結果もあります。多いからこそ選べなくなってしまうのですね。
でも、大丈夫。ヴォクシーのオプションには、いくつかのアクセサリーをパッケージ化したお得なプランが用意されています。迷ったらまずそのパッケージを選べばいいのです。
さらに、そこに好みのアイテムを追加するだけで自分なりの快適仕様を簡単に作り上げることが可能です。ではそのオプションのアクセサリーパッケージにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく紹介します。
子育て世代のファミリーにおすすめ
車内を汚れから守る子育てパッケージ
(引用:トヨタ公式HP)
まず、子育て世代のファミリーユーザーにおすすめしたいのが「子育てパッケージ」(3万8,500円)です。こちらは「セカンドシートアンダーマット」(1万3,200円)と、「セカンドシートカバー」(1万5,400円)、「ラゲージソフトトレイ」(1万3,200)をセットにしたパッケージで単品でそろえるよりも3,300円お得。
セカンドシートアンダーマットはセカンドシートの足元を泥汚れなどから守ってくれるポリ塩化ビニル製のマット。これさえ敷いておけば、子供が泥だらけになった靴でクルマに乗りこんでもカーペットを汚れからガードできます。使わないときは丸めてシート下やラゲッジに収納しておけるのも便利。
セカンドシートカバーは撥水タイプのシートカバーで飲み物などをこぼしてもこれがあればさっとひと拭きで水分をぬぐい取れます。そしてラゲージソフトトレイも防水撥水機能を持ったトレイで、荷室に敷いておけば泥などで汚れた物や濡れた物も気兼ねなく積むことが可能。小さなお子さんがいるとどうしても車内が汚れがち。でもこれらのアイテムがあれば車内を清潔に保てて安心とういうわけです。
そして、キャンプやアウトドアレジャー、車中泊などにチャレンジしてみたいという方におすすめしたいのが「レジャーパッケージ」(8万9,100円)です。こちらは「室内カーテン」(5万8,300円)と、「網戸付きサンシェード」(1万8,700円)、さらに「フレキシブルラゲージマット」(1万6,500円)がセットとなったパッケージで単品購入より4,400円お得。
室内カーテンは遮光機能付きで、運転席と後席の間も完全にさえぎることができて後ろのスペースを外からの視線から完全に遮ってくれます。ヴォクシー専用なのでウインドウに窓にぴったり設置可能で、車中泊や車内で着替えをするときなどにプライバシーをしっかり確保してくれます。
そして、夏のキャンプやレジャーなどの時にありがたいのが網戸つきサンシェード。日差しが強いと車内の温度が上がってしまいますが、これがあれば車内に入り込む日差しをやわらげることが可能です。
さらにファスナーを開ければ網戸になるので、風も通しつつ虫の侵入も防ぐことできる。使わないときにはコンパクトにたたむことができるのでじゃまにもなりません。
そしてフレキシブルラゲージマットはラゲッジスペースを保護するポリ塩化ビニル製のマット。泥や水に濡れた荷物でもカーペットを保護しながら積み込むことができ、バンパーをカバーするプロテクターもついていているので大きな荷物の積み下ろし際もリヤバンパーを守ってくれます。キャンプ道具やDIYグッズ、アウトドアスポーツのギアなどの積載には絶対に重宝するはずです。
同乗者の快適度を上げてくれる
気の利いたアクセサリーパッケージも設定
(引用:トヨタ公式HP)
ほかにも、ちょっと気の利くアクセサリーパッケージが「安心ドライブパッケージ」です。これは前席シートに取り付ける「アシストグリップ」(6,270円)と、座面が回転して乗り降りを楽にしてくれる「回転クッション」(1万6,500円)がセットで価格は2万,570円。同乗者の快適度をアップしてくれます。
さらにドライバーの使い勝手を便利にしてくれるのが、「シートベルトパッド」(6,160円)や「バックドアストラップ」(4,510円)をセットにした「運転者サポートパッケージ」(セットで6,600円)などもお買い得度が高くておすすめです。
オプションアイテムというとついエアロパーツやアルミホイールなどドレスアップ系にばかり目が行ってしまいがちですが、ヴォクシーの場合、日々の使い勝手を向上させてくれて、後席に乗る家族が喜んでくれるこういったアクセサリーパッケージが豊富に用意されているのです。きっとこういったところも人気車種たるゆえんなのかもしれません。
割高なイメージのある純正オプションも
実はパッケージなら意外にお得!
(引用:トヨタ公式HP)
車内用の小物は、いつも市販品が豊富に揃うカー用品で購入しているという方もきっと少なくないと思います。でも、純正ディーラーオプションでも、例えばヴォクシーならこのようにアクセサリーパッケージが意外にお得。
それに、車種専用デザインだから、市販のアクセサリー買ってみたけど取り付けられなかったなどということはありません。
純正オプションは割高、というイメージがあって、今まであまり注目してこなかったという方も是非一度オプションアクセサリーカタログじっくり見てください。意外にお得で、ユニークなものが見つかるかもしれません。