広さやスライドドアなどの使い勝手の良さ、そして優れたコスパを考えると、ファミリーカーとして間違いなくベストなのはミニバンでしょう。そして、そのミニバンの中でも常に高い人気をキープし続けてきたベストセラーがトヨタのノア/ヴォクシー/エスクァイア3兄弟です。その中でも一番人気とされているヴォクシー。そんなヴォクシーに、2020年10月、ファン待望の特別仕様車「ZS煌(きらめき)Ⅲ」が設定されました。

煌シリーズといえば、初代から現行モデルまで歴代ヴォクシーすべてに設定されてきた特別仕様車でその歴代すべてが大ヒットしてきました。最新の煌Ⅲも大ヒットは間違いありません。では最新の煌はどんな魅力的な装備を持ち、気になるエクステリアはどんな仕様となっているのでしょう。

ノア/ヴォクシー/エスクァイア
3兄弟を合計すると年間販売台数実質2位


(引用:トヨタ公式HP)

トヨタのノア/ヴォクシー/エスクァイアといえば、もはや日本を代表するMクラスミニバンをと言っても過言ではないでしょう。2020年の年間販売台数ランキングを見てみても、ヴォクシーが10位、ノアが16位でエスクァイアが28位。一時期ほどの圧倒的な人気ではありませんが立派な順位です。

それに、実はこの3車を合計するとその販売台数は14万台オーバー。なんと1位のヤリスに次ぐ年間ランキング2位に躍り出ます。そもそも1位のヤリスだってヤリスとSUVのヤリスクロスを合計したもの。基本的に同じシャシーやパワーユニットを持つノア/ヴォクシー/エスクァイア3兄弟を合計したって決しておかしくはないですよね。

とにかく、現行モデルは登場から6年以上経過しているのにヴォクシーは単体で10位といまだに売れまくっているのですから驚異的です。

本気でファミリーカーとしての使い勝手を考えれば5ナンバークラスのMクラスミニバン以上に適したクルマはありません。そしてデザインや経済性、ミニバンとしての使い勝手にリセールバリューなどを考えるとこの3兄弟の魅力はライバルを圧倒しているのです。

とはいえランキングを見てもわかるように3兄弟にも差はあります。人気集中しているのはヴォクシーです。でもなぜこのように差がついたのか? おそらくですがヴォクシーの他の兄弟車とは一味違ったクールで精悍なフロントマスクがその人気の理由なのだと思われます。

そんな人気の高いヴォクシーにおいて、さらに注目度が高い特別仕様車があります。それが煌(きらめき)シリーズです。煌は初代ヴォクシーから続くヴォクシー伝統の特別仕様車で、その充実した装備と随所に配されたシルバーやクロームメッキのクールな仕立てによって、常に高い人気を誇ってきました。

そして、現行モデルのヴォクシーをベースとした煌シリーズの第三弾がZS煌ⅢとハイブリッドZS煌Ⅲとして、2020年10月1日発売となりました。前回のZS煌Ⅱを買い逃したヴォクシーファンの中には、この登場を待っていた! という方もきっといたはずです。

そんな注目度の高い最新のZS煌Ⅲはですが、気になるのはいったいどんな魅力を備えているのかということ。また、絶対に狙うべき特別仕様車なのかも改めて知っておきたいですよね。そこで、その詳細をチェックしてみました。

メッキパーツにピアノブラック塗装
ZS煌Ⅲには魅力的な専用装備が満載!


(引用:トヨタ公式HP)

ベースとなるグレードはヴォクシーZSです。というか現在ヴォクシーはグレードが整理され、エアロパーツを装着した3ナンバーグレードZSのみのラインナップとなっています。そのZSのガソリンエンジン車と、ハイブリッドモデルをベースにエクステリアやインテリアに“煌“の名前にふさわしいしルーバーメッキやピアノブラック塗装の特別なパーツが施されているのが煌Ⅲの一番の特徴となっています。

ベースモデルとは一味違う、煌びやかで華やかな雰囲気は “煌”シリーズならではのもので、それが人気の大きな要因となっているのですね。

ではヴォクシーZS煌Ⅲには具体的にどんな装備が装着されているのか。以下にまとめてみました。

  • ●黒艶塗装のフロントロアグリル
  • ●クロームメッキと黒艶塗装の2トーンフードモール
  • ●メッキエクステンション付きのLEDクリアランスランプ
  • ●オートレベリング機能付Bi-Beam LEDヘッドランプ(ブラックレンズカバー)
  • ●ダークスモーク塗装のバックドアガーニッシュ
  • ●メッキ仕様のオート電動格納式リモコンドアミラー
  • ●スーパーUVカット機能付プライバシーガラス
  • ●メッキアウトサイドドアハンドル
  • ●メッキインサイドドアハンドル
  • ●専用のシート表皮
  • ●本革巻き3本スポークステアリングホイール
  • ●ピアノブラック塗装+シルバー塗装のセンタークラスターパネル
  • ●合成皮革巻きドアトリムオーナメント
  • ●リヤオートエアコン
  • ●ナノイー機能
  • ●ワンタッチスイッチ付両側パワースライドドア
  • ●LEDルームランプ
  • ●6スピーカー

これらがZS煌Ⅲ専用の特別装備です。メッキの装飾やパネルのピアノブラック塗装、本革巻のステアリングホイールなど高級感のある仕様はやはり魅力的です。またナノイー機能やLEDルームランプ、6スピーカーなどもZS煌Ⅲ専用ですし、ZSではオプションのデュアルパワースライドドアが標準装着されているというのも見逃せません。

メーカーオプションナビや
ツインムーンルーフは選べない


(引用:トヨタ公式HP)

ただ気を付けなくてはいけないのが、ZSでは装着できるおオプションがZS煌Ⅲではえらべないものがあるという点です。それがメーカーオプションのカーナビである「T-Connect SDナビゲーションシステム+ヴォクシー・パノラミックライブサウンドシステム」や「ツインムーンルーフ」です。このオプションがどうしても欲しい! というならZSを選ぶしかありません。

ただ、ツインムーンルーフはどうしようもありませんが、カーナビはディーラーオプションでも豊富なラインナップがそろっているので、そちらから選ぶか、もしくは市販のカーAVメーカー製カーナビ、例えばアルパインのBIG Xシリーズなどを装着するという手もありです。

ちなみにリースナブルではオプションプランでイクリプスやアルパインのSDナビを選ぶことが可能です。アルパインのBIG Xなら純正ナビが8型なのに対して9型や11型といった大画面が選べますしまたトータルでも安く済むはずです。さらに将来最新のナビに交換することも可能(純正ナビは基本交換できません)ですので、むしろそちらの選択の方が賢いかもしれませんね。

ベースモデルとの差額はわずか9万5,700円
装備内容を考えれば超破格!


(引用:トヨタ公式HP)

さてヴォクシー煌Ⅲの肝心の価格ですが、このようになっています。

ヴォクシー価格表
グレード名 駆動方式 定員 標準価格 ベースモデルとの差額
HYBRID ”ZS” 煌Ⅲ 2WD 7人乗り ¥3,443,000 ¥95,700
HYBRID ZS 2WD ¥3,347,300
ZS 煌Ⅲ 2WD 7人乗り ¥2,940,300 ¥95,700
4WD ¥3,138,300 ¥95,700
2WD 8人乗り ¥2,909,500 ¥95,700
4WD ¥3,107,500 ¥95,700
ZS ”GR SPORT” 2WD 7人 ¥3,306,600
ZS 2WD 7人 ¥2,844,600
4WD ¥3,042,600
2WD 8人 ¥2,813,800
4WD ¥3,011,800

 

ベースモデルZSとの差額はどのグレーでも10万円を切る9万5,700円です。これでデュアルパワースライドドアや、メッキの装飾パーツ、本革薪ステアリングホイールにスーパーUVカット機能付きのプライバシーガラスなどが手に入るのですからかなりお得感が高いといえるでしょう。

ちなみにZSにオプションのデュアルパワースライドドアを追加するとそれだけで62,700円かかります。つまり、差し引き3万3,000円で、前述しただけのゴージャスなパーツが装備されるわけです。

おそらく3万3,000円では市販のパーツをそろえてもせいぜいメッキのドアミラーカバーやドアハンドルを装着するくらいしかできないでしょう。やはりヴォクシーZS煌Ⅲは、相当にお買い得な特別仕様車だといえるわけです。

さらに人気モデルゆえにリセールバリューも期待できます。購入した場合は将来高く売れる可能性が高い。またカーリースで利用した場合も設定残価が高くなるので月々の支払額を抑えることができる。こうなるとヴォクシーを購入またはカーリースで利用するなら、このZS煌Ⅲを選ばない理由はありませんね。

大人気となるのは間違いなし
欲しいなら早めに動くべし


(引用:トヨタ公式HP)

煌シリーズは歴代モデル全てが大人気となっているので、このZS煌Ⅲも人気は必至です。もしかしたら争奪戦になる可能性もあります。もし、あなたがヴォクシーZS煌Ⅲを狙っているなら、早めに行動に移した方がいいかもしれません。できるだけ急いでディーラーやリース会社に問い合わせてみてください。買い逃すようなことがあったら後悔は間違いありません。