世界初の量産タイプのハイブリッドカーとして登場したプリウス。1997年に初代モデルが発売され、今も人気のある車種です。
2023年にはフルモデルチェンジによって5代目になり、流線型でシンプルな近未来的なデザインとなりました。最新モデルではX・G・Zというグレードになり、プラグインハイブリッドも選べるようになっています。この記事で、プリウスのグレードの違いや選び方を紹介します。
目次
プリウスの基本情報
(引用:トヨタ公式HP)
ハンマーヘッドのフロント、そして全体的に流線型で流れるようなデザインで、凹凸が少なく近未来的でスタイリッシュな見た目です。4代目はヘッドライトとフォグランプがつながったような特徴的なフロントでしたが、5代目は横に長細いヘッドライトとなっており、こちらも特徴があります。
内装も黒を基調としてシンプルに仕上げられており、無駄を省いたデザインとなっています。ボディカラーはXグレード専用カラーが2種類、その他に全グレードで選べる6種類のカラーが用意されました。
プリウスと言うと燃費であり、5代目のハイブリッドモデルだとZとGグレードで28.6km/L(WLTCモード)となっています。プラグインハイブリッドモデルは、満充電から87km走行が可能です。
トヨタセーフティセンスやアドバンストパークの安全機能が装備されており、アドバンストパークは駐車支援機能です。
プリウスのグレード
(引用:トヨタ公式HP)
プリウスは、X・G・Zという3つのグレード構成となっています。UというカーリースのKINTO専用グレードもありますが、この記事では取り上げません。Xグレードのみハイブリッド、GとZグレードがプラグインハイブリッドモデルも選べます。
ビジネス向けのグレードがX、装備とデザインのバランスの良いグレードがGであり、最上級グレードがZです。Xグレードは法人向けとなっていますが、個人でも購入は可能です。ディーラーだと個人向けと法人向けとしてグレードが分けられている場合があります。
後ほどグレードごとの装備を紹介しますが、Xグレードは販売価格が275万円であり、ディスプレイオーディオやバックカメラがついていません。
ここでは、GとZグレードについて詳細をお伝えします。以下がグレードごとのスペックです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 車両重量(目安) | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|---|---|
G | 2WD / E-Four ※プラグインハイブリッドは2WDのみ |
5名 | 1,400~1,560kg | 28.6 km/L(ハイブリッド) 26.0 km/L(プラグインハイブリッド) |
Z | 2WD / E-Four ※プラグインハイブリッドは2WDのみ |
5名 | 1,420~1,570kg | 28.6 km/L(ハイブリッド) 26.0 km/L(プラグインハイブリッド) |
プリウスは、ZグレードもGグレードもスペックに大きな違いはありません。車両重量のみ違います。
プリウスの車体サイズ
車体サイズは、以下のようになります。
- ・ 全長:4,600mm
- ・ 全幅:1,780mm
- ・ 全高:1,430mm
ZとGのグレードでは、車体サイズに違いはありません。
プリウスの車両価格
車体価格は以下のようになっています。
グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 定員 | 車両本体価格(税込) |
---|---|---|---|---|
G | ハイブリッド | 2WD | 5名 | 3,247,300円 |
E-Four | 5名 | 3,447,500円 | ||
プラグインハイブリッド | 2WD | 5名 | 3,847,300円 | |
Z | ハイブリッド | 2WD | 5名 | 3,870,500円 |
E-Four | 5名 | 4,070,700円 | ||
プラグインハイブリッド | 2WD | 5名 | 4,608,900円 |
Gグレードの2WDハイブリッドモデルが一番安く、Zグレードのプラグインハイブリッドモデルが一番高いです。その差は、130万円ほどとなります。
これは、オプションをつけない場合の価格です。オプションを付けるときは、付帯したオプション内容によって、車両価格が違います。
プリウスのグレードごとの違い
(引用:トヨタ公式HP)
個人向けに一般販売されているのが、GとZのグレードです。価格を抑えながら実用性を備えたGグレードと、装備を充実させたZグレードがあります。2つのグレードでの共通装備は以下のとおりです。
- ・ 19アルミホイール
- ・ 前席シートヒーター
- ・ Toyota Safety Sense (予防安全パッケージ)
- ・ パーキングサポートブレーキ
- ・ LEDヘッドランプ
- ・ バックカメラ
- ・ ヒーター&ブラインドスポットモニター付ドアミラー
- ・ AC100V/1500Wアクセサリーコンセント
- ・ イルミネーテッドエントリーシステム
19インチアルミホイールとなっていますが、17インチアルミホイールも選べます。予防安全パッケージのToyota Safety Senseはどのグレードにもついており、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが備わっています。
価格を抑えたGグレード
300万円台の価格に抑え、その代わりに装備アイテムも限定的にしています。以下がGグレードの装備です。
- ・ 8インチディスプレイオーディオ
- ・ シート表皮上級ファブリック、
- ・ 艶なしブラック塗装
- ・ 運転席6Wayマニュアルシート
目立った装備はありません。価格を抑えて、必要最低限の装備のみとしています。
装備を充実させた最上位のZグレード
Gグレードよりも、装備内容が豪華になっています。以下が主な装備です。
- ・ 12.3インチディスプレイオーディオ
- ・ シート表皮合成皮革、
- ・ 艶ありブラック塗装
- ・ 運転席8Wayパワーシート
- ・ ナノイーX
- ・ ワイヤレス充電
- ・ パノラミックビューモニター
- ・ アドバンストパーク
- ・ LEDアクセサリーランプ
ディスプレイオーディオのサイズは12.3インチにアップ。ブラック塗装はつやが加えられています。ナノイーやワイヤレス充電、パノラミックビューモニターなども備わります。また、Toyota Safety Senseの安全装備の他に、駐車支援のアドバンストパークもついています。より快適性や安全性能が高まったグレードです。
プリウスの特徴的な装備
ハイブリッドカーとしてより進化したプリウスには、さまざまな装備が備わっています。その中から、特徴的な装備を紹介します。
Bi-Beam LEDヘッドランプ
(引用:トヨタ公式HP)
1灯でハイビームとロービームを変えられるヘッドランプです。通常は2灯必要でしたが、それが1灯で行えるようになり、従来のヘッドライトよりも小型化でき、約25%の省電力となりました。
もともと明るいLEDですが、Bi-Beamは従来のLEDよりも1.6倍明るいです。優れた視認性を確保できるヘッドライトです。また、ヒートシンクと電動ファンを搭載し、冷却性能が高く効率的にヘッドライトを冷やします。
オートレベリング機能を備えているため、対向車や歩行者がいるときは、光量を減らして眩しくなることを防ぎます。
12.3インチディスプレイオーディオPlus
(引用:トヨタ公式HP)
プリウスに搭載のディスプレイオーディオは、メニューへアクセスしやすく、表示内容が見やすいです。12.3インチと大きいので、画面の表示内容がよく見えます。夜間はもちろん、朝や昼間でも見やすいディスプレイです。
車載ナビとして使用することも可能です。コネクティッドナビ対応となっており、通信で最新の施設や交通情報、地図情報を表示してくれます。通信不能なときも、あらかじめ搭載のナビを使えます。大きなディスプレイで、ナビとしても使いやすいです。
トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]
(引用:トヨタ公式HP)
備わっている装備の中でも、特に特徴的な装備です。駐車を支援する機能となっており、スイッチを押すと駐車での操作をサポートします。駐車したい場所の隣に車を持っていき、トヨタチームメイトのスイッチを押します。その後ステアリングやブレーキ操作をサポートするので、運転者はステアリングやブレーキペダルに手や足を置いておくだけで駐車が完了します。
バック駐車の他に、バックでの出庫、前向きでの駐車と出庫、並列駐車ができるようになっています。駐車操作中はカメラやソナーで周囲を監視し、障害物があると、警報で知らせてブレーキ操作をします。接触回避も可能となっているシステムです。
また、スマホを使って車外から駐車の操作を行うこともできます。さらに、メモリ機能がついています。事前に駐車した場所を登録してメモリに記録することで、次からは駐車する場所までをアシストしてくれます。これによって、白線や車線のない場所でも、駐車のアシストが可能で、手軽に駐車できます。
ライフスタイル別のおすすめのグレード
価格を重視していたり、日常で使用するときはGグレードがおすすめです。2WDのハイブリッドモデルだと一般向けに販売されているプリウスの中で一番安いです。
または、Xグレードを狙うという選択肢もあり、この場合は275万円と一番安いGグレードよりも50万円近く価格が下がります。
遠出やレジャーをする人は、Zグレードがおすすめです。パノラミックビューモニターやアドバンストパークなどの先進の運転支援機能で、長距離の運転をサポートします。
ガソリン代を抑えたいという人は、プラグインハイブリッドモデルが適しています。1回の充電でのEV走行距離が87kmとなっており、通勤通学や買い物と日常の中だと、ほぼEVのみでの走行が可能です。プラグインハイブリッドであるため、給電機能がついており、自宅で充電しておけます。
充電する場合は100V電源も使えますが、早く充電完了したい人は、200V電源を使うと良いです。
まとめ
(引用:トヨタ公式HP)
プリウスは世界初のハイブリッドカーとして有名であり、現行モデルも人気があります。一般向けに販売されているのは、GとZの2つのグレードです。ハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルが選べます。また法人が主要販売先ですが、Xグレードも個人での購入が可能です。
GとZでは装備で違う部分が多く、ハイブリッドとプラグインハイブリッドでは燃費が大幅に違います。それぞれのグレードで販売価格も違うので、装備内容や燃費、価格を見て、どのグレードにするか決めると良いでしょう。
未来的なデザインと走りをカーリース
先進の運転支援が充実した最上級グレード「Z」か、バランスの取れた「G」か。この記事で、あなたに合うプリウスのグレードが見えてきたのではないでしょうか。
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