1967年の初代モデル登場から、すでに50年以上。日本におけるワンボックスバンの代名詞ともいうべき存在がトヨタのハイエースです。現在販売されているモデルは5代目となる200系と呼ばれるモデルで、2004年に登場しています。

その現行モデルである200系も、登場以来繰り返しマイナーチェンジが施され、最新型は、2017年12月にマイナーチェンジを受けた5型です。エンジンや安全機能など細かくバージョンアップされていますが基本的な部分は変わっていません。それでいて古さを感じさせることはなく、人気の高さは相変わらずです。

国産ワンボックスバンにはハイエース以外にも、同じトヨタのライトエースバンやまた直接のライバルともいえる日産のキャラバン、さらにマツダのボンゴなどがあります。しかし、人気ではハイエースが群を抜いています。それはなぜなのでしょうか。

機能性?デザイン?
ハイエースの人気の理由とは

 

人気の理由をネットなどで検索してみると、出てくる答えは、スペースを最大限に生かしたボディデザインに、バン(貨物車)としての優れた機能性、そして車体やエンジンなどの圧倒的な耐久性です。また、国内だけでなく、海外からも引き合いが強いといったこともあって、中古車になっても高値で取引され、長い目で見ればお得に乗れるというリセールバリューの高さを理由にあげる方もいます。

たしかにそれは正しいでしょう。でもそれだけでしょうか?筆者はもっとシンプルにハイエースが他のワンボックスよりも格好良いからなのではないかと思います。

そもそもバンとしての優れた機能や耐久性は先代の100系ハイエースも同様でした。もちろん100系も十分人気はありましたが、それはあくまで商用車としてのもの。今の200系ハイエースのように、ファミリーユースを含めて幅広い層に人気、といったものではなく、あくまで、一部の人たちに支持されているといった印象でした。

しかし、現在の200系は違います。もちろんプロユースにも圧倒的な人気を誇っていますが、そうでなく、ハイエースをミニバン的に使用するファミリーカーとして選んでいるケースがとても多いのです。またドレスアップパーツの種類も非常に多いため、カスタマイズのベース車としてハイエースを購入するという方も少なくありません。

仕事クルマとしてだけではなく、パーソナルカーとしても高い人気を維持し続けている理由は、単純にそのスタイリングが優れているからなのではないでしょうか。

機能性、実用性だけではない
人気の秘密はそのスタイリング

なぜならば筆者は現行の200系ハイエースが発表された時のインパクトと、それまでにないデザインへの高い評判を記憶しているからです。当時手元に届いたプレスリリースを見て、従来のワンボックスとは一線を画すそのスタイリッシュさに驚きを覚えました。失礼を承知で言えば、当時のトヨタ車ラインナップの中でも、一番格好良いのはこのハイエースなのではないかと思ったほどです。

そのデザインの基本はスペース効率を考えたシンプルなボックス型。でも、単に直線を結んだだけの四角なのではありません。効率を考えた無駄のないラインで構成され、機能性と使いやすさを考慮し、まるでプロ用のツールのような質実剛健なイメージにまとめられています。そしてディテールも、変に装飾的なデザインやメッキパーツなどを施さずあくまでクリーン。

塊感のあるフォルムもモダンで、さらに直線で切り取られたウインドースペースにスッキリとしたキャラクターラインなど、細部の作りこみも完璧。200系ハイエースには、従来のワンボックスバンとは一味違った格好良さがあります。そうでなければ実用性やリセールバリューの高さだけでこれほどの人気車にはなっていないはずです。

その格好良さが支持されているからこそ、専門誌が発売され、カスタマイズやドレスアップ用のアイテムが市場に溢れているのでしょう。そしてその人気は一向に衰える気配がありません。実際ハイエースに魅力を感じているという方も、ライバルにはないハイエースならではの個性と、そのスタイリングに魅了されているのではないでしょうか。

欲しいアイテムが標準装備!
特別仕様車スーパーGLダークプライム

ハイエースをミニバン的に使えるパーソナルカーとして購入しようと考えた時に、難しいのがどのグレードを選べばいいのかということです。

ハイエースはボディのサイズやエンジンの種類、またバンだけでなくワゴンもラインナップされているのでバリエーションが非常に豊富。いざ選ぼうとするとベストな一台を見つけるのはなかなか簡単ではありません。

しかし、そのような方に是非オススメしたい特別仕様車があります。それがハイエースバンの “スーパーGL DARK PRIME(ダークプライム)”です。

 

 

このダークプライムは、ハイエースバンの最上級グレードである「スーパーGL」をベースに、エクステリアやインテリアに特別な装備を加えたもの。便利な機能に加え、ダークメッキグリルや、ウッド調パーツ、レザーなど高級感のあるダークプライムならではのドレスアップアイテムを満載した乗用車テイストの特別仕様車です。

ファミリーカーとして使うのに商用車グレードのバンでは…、と思う方もいるかもしれませんが。ハイエースのスーパーGLは、もともとバンであってもミニバン並みに上質で快適な後席と便利な装備を標準化したグレードなので、その点は心配いりません。

ちなみにこのダークプライムという名前を見て、ボディーカラーの名称だと誤解されるかも知れませんがそうではありません。これはダークメッキグリルや同ドアガーニッシュ、クリアスモークLEDヘッドライトといったダークカラーのエクステリアパーツが装備されていることからこのようなネーミングになっています。

当然ボディーカラーも、ホワイトパールクリスタルシャイン、グレーメタリック、ブラックマイカ、ボルドーマイカメタリック、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(ダークプライムだけの特別設定職)といった5色の中から好みの物を指定することが可能です。

スーパーGLダークプライムの
特別装備の内容と車両価格は?

では具体的ダークプライムならではの特別装備とはどのようなものなのかあげてみましょう。

 

  • クリアスモーク加飾LEDヘッドランプ

  • ダークメッキフロントグリル

  • ダークメッキバックドアガーニッシュ

  • 本革巻き&黒木目マホガニー調加飾4本スポークステアリングホイール

  • ステアリングスイッチ&ダークシルバー加飾ベゼル

  • ダークシルバー加飾フロントエアコンプッシュ式コントロールパネル

  • 黒木目マホガニー調加飾インストルメントパネルアッパー部

  • ダークシルバー加飾シフトベゼル

  • 本革+黒木目マホガニー調加飾シフトノブ

  • 黒木目マホガニー調加飾パワーウインドウスイッチベース

  • 合皮フロントドアトリム

  • シート表皮:トリコット+合成皮革&ダブルステッチ

  • スマートエントリー&スタートシステム

 

このように相当に充実しています。この中でも注目は2連タイプのロービームLEDヘッドランプです。これだけでもベースとなったスーパーGLにオプションで装着すれば6万4,800円かかります。これが標準化されているのはかなりお得ですね。その上、ダークプライムだけの特別なクリアスモーク加飾されている点も魅力です。

メッキパーツも渋めのダークメッキ仕様というのも特別感があってオーナーの心をくすぐります。

さらに盗難防止に効果的といわれているスマートキーシステムが標準装備(スーパーGLに装着する場合は3万5,640円でオプション)されている点もうれしいところ。

また、ドライバーの目や手に触れるインテリアの装備も高級感のあるものが満載です。ステアリングは本革巻き&木目調仕様で見た目も握り心地も上質。加えてステアリングスイッチも標準。他にも車内の各所に配された内装パーツには、ダークプライムだけのマホガニー調やダークシルバーの加飾。加えて、フロントドアトリムやシート表皮はレザー(合皮+トリコット)仕様で細かな部分にまでシックで高級感満点のドレスアップが施されています。

これでベース車との価格差は+13万円ちょっとですから、かなりお得な内容です。ちなみに特別仕様車、スーパーGLダークプライムの価格は以下の通りです。

 

  ボディ幅 ルーフ形状 定員(人) エンジン 駆動 ミッション 価格(税込)
スーパー GL
“DARK PRIME”
(ロングボディ)
標準 標準 2/5名 2.0
ガソリン
2WD 6速AT ¥3,108,240
2.8
ディーゼル
¥3,696,840
4WD ¥4,001,400
ワイド ミドルルーフ 2WD ¥3,838,320
2.7
ガソリン
¥3,369,600
4WD ¥3,663,360

※乗員の2/5名は、前席が2人乗りで、定員は計5人(後席は3人乗り)です。

5型ハイエースのダークプライムは、4型ハイエースのダークプライム(ダークプライムは前モデルにも設定されていました。)よりも価格はわずかに上昇していますが、マイナーチェンジによりベース車両そのものの価格もわずかに上がっているのでこれは想定の範囲内。

ちなみに5型ハイエースでは、ディーゼルエンジンが2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」となり、ATも多段の6速オートマチックを新採用。

その効果もあって燃費が1.6km/L~1.0km/L向上したことで「平成27年度燃費基準+15%」を達成し、「平成21年基準排出ガス10%低減レベル」の認定を取得して「エコカー減税」の対象となっています。

さらに、車両安定制御システムのVSC(ヴィークルスタビリティコントロール)やTRC(トラクションコントロール)、坂道の発進時にずり落ちを一定時間抑えるヒルスタートアシストコントロールに加え、盗難防止に効果が期待できるオートアラームを全車標準装備化するなど、スペック面もかなり進化しています。価格に見合った満足感を得られるのは間違いないでしょう。

 

グレード選びに迷ったら
スーパーGLダークプライムで間違いなし!

200系ハイエースはロングセラーのクルマですが、その人気は一向に衰えることを知りません。それはおそらく今後も変わらないでしょう。モデルサイクルを考えると近いうちにフルモデルチェンジが行われる可能性はありますが、現行200系の完成度の高いスタイリングは何年たっても魅力を失わないはずです。

また、耐久性抜群で長寿命。プロにもパーソナルユースにも大人気で、例え長く乗っても手放す際のリセールバリューも期待できます。でも難しいのがどんなグレードを選べばいいかです。もし、あなたが、ハイエースの幅広いラインナップ中で、パーソナルユースにどんなグレードにすればいいのか迷っているなら、間違いなく第一候補にオススメなのが特別仕様車スーパーGLダークプライムです。

クールで上質感あるエクステリアとインテリアは、そのまま乗っていても格好いいですし、豊富なカスタムパーツでドレスアップを楽しんでも良し。あなたがオーナーとなれば、きっと期待以上の満足感が得ることができるはずです。