トヨタ・ハリアーは高級クロスオーバーSUVのパイオニア的存在として、2020年6月に登場した4代目モデルが現在も高い人気を誇っています。しかし、価格帯371万円〜541万円と約170万円もの価格差があるため、「どのグレードを選べば後悔しないのか」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、現行ハリアーの主要5グレード(G・ハイブリッドG・Z・ハイブリッドZ・ハイブリッドZ”Leather Package”)について、エクステリアやインテリアの違い、装備の違いを詳しく解説いたします。あなたのライフスタイルに最適なグレード選びをサポートします。

ハリアーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ハリアーの特徴

(引用:トヨタ公式HP)

トヨタ ハリアーは、2020年にフルモデルチェンジした4代目(80系)が現在販売されています。2025年6月には一部改良が実施され、より洗練されたSUVとして進化しました。

ハリアーの最大の魅力は、上質なクーペフォルムと都市型SUVとしての実用性を両立していることです。流麗なデザインでありながら、5人がゆったりと座れる室内空間(室内長1,880mm×室内幅1,520mm×室内高1,215mm)と荷室容量402Lを確保しています。

全グレードに「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、歩行者検知機能や高速道路でのクルージングをサポートするレーントレーシングアシスト[LTA]など、日常運転での安心感も高まっています。また、2025年改良では特別仕様車「ナイトシェード」も追加され、グレードの選択肢がさらに広がりました。

さらに、馬の鞍をイメージした大型センターコンソールや、最適配置された防音材による徹底した静粛性により、プレミアムSUVにふさわしい上質な室内空間を実現しています。

グレード一覧と価格

2025年モデルのハリアーは、エントリーグレードの「S」が廃止され、「G」「Z」「Z”Leather Package”」の3グレード構成となりました。

以下で各グレードの概要と価格を一覧でご紹介します。

パワートレイン 総排気量 駆動方式 グレード 燃費(WLTCモード) メーカー希望小売価格(税込)
ガソリン 1.986L 2WD G 15.8km/L 3,710,300円
Z 15.6km/L 4,180,000円
Z”Leather Package” 15.6km/L 4,500,100円
4WD G 15.0km/L 3,910,500円
Z 14.8km/L 4,380,200円
Z”Leather Package” 14.8km/L 4,700,300円
ハイブリッド 2.487L 2WD G 22.7km/L 4,301,000円
Z 22.4km/L 4,770,700円
Z”Leather Package” 22.4km/L 5,090,800円
E-Four G 22.0km/L 4,521,000円
Z 21.7km/L 4,990,700円
Z”Leather Package” 21.7km/L 5,310,800円

※PHEV車種は除く

2025年モデルは3グレード構成で、価格は371万円〜531万円の幅があります。ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約59万円、燃費はハイブリッドが22.0〜22.7km/L、ガソリン車が14.8〜15.8km/Lとなっています。

グレード別の詳細解説

【Gグレード】スタンダードな魅力

価格と装備のバランスに優れたエントリーグレード

(引用:トヨタ公式HP)
(引用:トヨタ公式HP)

Gグレードは、ハリアーのエントリーモデルとして位置づけられていますが、必要十分な装備を備えた魅力的なグレードです。18インチアルミホイールを標準装備し、エクステリアもスポーティで上質な印象を与えます。

シート表皮はファブリック+合成皮革のコンビネーションを採用。高級感がありながらもメンテナンスしやすく、実用性を重視する方におすすめです。前席にはシートヒーターが標準装備され、寒い季節でも快適に過ごせます。

オーディオは12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)を標準装備。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しているため、スマートフォンとの連携もスムーズです。

Gグレードはこんな方におすすめ:

  • 初めてハリアーを購入する方
  • 価格を抑えながらも上質感を求める方
  • 実用性を重視する方
  • 都市部での通勤や日常使いがメイン

【ハイブリッドG】燃費と環境性能

優れた燃費性能と静粛性を実現したエコグレード

(引用:トヨタ公式HP)

ハイブリッドGは、Gグレードの装備に2.5Lハイブリッドシステムを搭載したモデルです。WLTCモード燃費は22.7km/L(2WD)と優秀で、ガソリンモデルと比較すると燃費が大きく向上しています。

さらにハイブリッドシステムの恩恵で、発進時や低速走行時の静粛性が格段に向上しているため、エンジン音が気にならず、車内での会話もストレスなく楽しめます。また、モーターアシストによる力強い加速も魅力の一つです。

E-Four(電気式4WDシステム)を選択すれば、雪道や悪路でも安心して走行できます。後輪をモーターで駆動するため、機械式4WDと比較して燃費の悪化も最小限に抑えられています。

ハイブリッドGはこんな方におすすめ:

  • 燃費を重視する方
  • 長距離ドライブが多い方
  • 環境に配慮したい方
  • 静かな車内空間を求める方

【Zグレード】充実した上質な装備

専用設計されたJBLオーディオで上質な時間を提供

(引用:トヨタ公式HP)

Zグレードは、ハリアーの人気No.1グレードで、価格と装備の絶妙なバランスが多くのユーザーに支持されています。19インチアルミホイールへのサイズアップにより、より存在感のあるエクステリアとなり、フロントグリルやバンパー周りのブラック塗装がスポーティで精悍な印象を演出します。

インテリアでは12.3インチTFTカラーメーターやイルミネーション付きドアスカッフプレートなど、Gグレードにはない上質な装備が充実しています。さらに、運転席8ウェイパワーシートにより、最適なドライビングポジションを電動で設定できます。

最大の魅力はJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)の標準装備です。音響専門メーカーJBLがハリアーの室内空間に合わせて専用チューニングを施した高品質サウンドにより、ドライブ中の音楽体験が劇的に向上します。

さらに、12.3インチTFTカラーメーターやカラーヘッドアップディスプレイなど、先進装備も充実。パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)やパーキングサポートブレーキも標準装備され、隣車線の車両検知や駐車時の安全性が大幅に向上します。

また、Zグレード限定として、調光パノラマルーフ(メーカーオプション)も選択可能です。スイッチ一つで調光でき、「障子越しのようなやわらかな光」が室内に差し込む上質な空間を演出します。まさにコストパフォーマンスに優れた選択といえます。

Zグレードはこんな方におすすめ:

  • インテリアに上質感を求める方
  • 音楽を重視する方
  • エクステリアにこだわりたい方
  • 装備と価格のバランスを重視する方

【ハイブリッドZ】先進性と静粛性

ハイブリッドの環境性能とZの上質装備を両立

(引用:トヨタ公式HP)

ハイブリッドZは、Zグレードの豪華装備とハイブリッドシステムの環境性能を両立したグレードです。JBLオーディオや19インチホイールなど、Zグレードの魅力はそのままに、22.4km/L(2WD)の優れた燃費性能を実現しています。

ハイブリッドシステムにより、市街地走行では頻繁にEV走行モードに切り替わります。信号待ちや低速走行時はほぼ無音で、プレミアムSUVにふさわしい静粛性を体感できます。

また、システム最高出力218PS(2WD)の力強さと、モーターの瞬間的なトルクにより、発進加速も非常にスムーズです。重厚感のあるボディでありながら、軽快な走りを楽しめるのもハイブリッドZの魅力です。

さらに、E-Four(電気式4WDシステム)は、後輪をパワフルに駆動することで走行安定性が向上し、回生ブレーキシステムにより減速エネルギーを効率的に回収するため、4輪駆動でありながらも、優れた燃費性能を発揮します。

ハイブリッドZはこんな方におすすめ:

  • 上質装備と燃費性能を両立したい方
  • 静粛性を最重視する方
  • 都市部での使用が多い方
  • 長期間乗り続ける予定の方

【Z”Leather Package”】最上級の快適性

ハリアー最上級グレードの至高の体験

(引用:トヨタ公式HP)

Z”Leather Package”は、ハリアーの最上級グレードです。Zグレードの装備に加えて、さらに上質な装備が追加されています。

インテリアは全席に本革シートが採用されます。さらに、Z”Leather Package”のみの仕様である前席シートベンチレーションにより、夏場のドライブでもシートから涼しい風が送られ、快適性が格段に向上します。また、運転席には腰部を支える4ウェイ電動ランバーサポート機能が装備され、長距離ドライブでも疲労を軽減します。

さらに、運転席オートスライドアウェイ機能や、ポジションメモリー(ステアリング・シート)により、乗り降りがより楽になります。エンジンを切ると運転席が自動的に後方にスライドし、ドアを開けた際に広いスペースを確保します。

エクステリアでは、スーパークロームメタリック塗装の19インチアルミホイールが、他のグレードとは一味違った大人な上質さを表現します。さらに、ドアスカッフプレートにイルミネーション機能が追加され、夜間の乗り降りまでも上品に演出します。細部にまで配慮された最上級グレードならではの仕上がりです。

Z”Leather Package”はこんな方におすすめ:

  • 最高レベルの快適性を求める方
  • 夏場の暑さ対策を重視する方
  • 細部の上質感にこだわる方
  • 特別感のある車を求める方

用途別おすすめグレード

コストパフォーマンス重視なら「ハイブリッドG」

価格と装備のバランスを重視する方には、ハイブリッドGがおすすめです。優れた燃費性能により、長期的なランニングコストを抑えられます。18インチホイールやデジタルインナーミラーなど必要十分な装備で、ハリアーの魅力を十分に味わえます。

上質さと満足度なら「ハイブリッドZ」

最も多くの方に選ばれているのがハイブリッドZです。12.3インチTFTカラーメーターや19インチホイールを標準装備し、JBLオーディオや本革シートなど、上質装備が充実しており、所有満足度が高いグレードです。

最高の快適性なら「Z”Leather Package”ハイブリッド」

予算に余裕があり、最高レベルの快適性を求める方には、Z”Leather Package”のハイブリッドがおすすめです。ポジションメモリー機能付きパワーシートにより、シートベンチレーションや電動ランバーサポートなど、他では味わえない上質な装備を堪能できます。

価格を抑えるなら「Gガソリン」

初期費用を抑えたい方には、Gのガソリンモデルがおすすめです。アダプティブハイビームシステムやパワーバックドアを標準装備し、ハリアーとしての基本性能は変わらず、都市部での使用がメインなら十分な性能です。

特別仕様車「ナイトシェード」

(引用:トヨタ公式HP)

Z“Leather Package・Night Shade” Z“Night Shade”
パワートレイン ハイブリッド
総排気量(L) 2.487
駆動方式 2WD E-Four 2WD E-Four
燃費 WLTCモード(km/L) 22.4 21.7 22.4 21.7
メーカー希望小売価格(税込) 5,190,900円 5,410,900円 4,870,800円 5,090,800円

2025年6月に発売された特別仕様車「Z”Night Shade”」および「Z”Leather Package・Night Shade”」は、その名の通り「夜の影」をコンセプトにブラック基調の専用装備で統一されています。

エクステリアでは、19インチ専用アルミホイールのブラック塗装をはじめ、プロジェクター式LEDヘッドランプ(ダーク仕様/ブラックレフ)、フロントアッパーグリル(ブラックメタリック塗装)、フロントロアグリル・フロントバンパーロア(艶あり黒塗装)を採用し、より精悍な印象を演出します。インテリアでもブラック基調の専用加飾が施され、通常モデルとは一線を画すスタイリッシュな仕上がりです。

価格はベースグレードから約10万円のプライスアップで、Z”Night Shade”(ハイブリッド2WD)が487万800円、Z”Leather Package・Night Shade”(ハイブリッド2WD)が519万900円となっています。特別仕様車ならではの希少価値と上質感を求める方に最適な選択肢といえるでしょう。

まとめ

(引用:トヨタ公式HP)

トヨタ ハリアーは、371万円〜531万円という価格帯で、G・ハイブリッドG・Z・ハイブリッドZ・Z”Leather Package”という明確な特徴を持つ5つのグレードを展開しています。

グレード選択の判断ポイント

  • 装備内容と価格のバランスを重視するなら「ハイブリッドZ」が最適解です。19インチホイール、JBLプレミアムサウンドシステム、本革シートなど価格に見合う充実した装備内容を提供します。燃費性能も22.4km/Lと優秀で、長期利用でのランニングコストも抑えられます。
  • 初期費用を重視する場合は「Gガソリン」最上級の装備を求める場合は「Z”Leather Package”ハイブリッド」が選択肢となります。後者はシートベンチレーションや電動ランバーサポートなど、他グレードにない快適装備が魅力です。

各グレードの位置づけ

  • Gグレード:必要十分な装備でコストパフォーマンスを重視
  • ハイブリッドG:燃費性能を加えた実用重視モデル
  • Zグレード:JBLオーディオや19インチホイールで上質感を向上
  • ハイブリッドZ:装備充実と燃費性能を両立した人気モデル
  • Z”Leather Package”:最上級装備による最高の快適性

購入時の注意点

ハリアーはグレード間での装備差が明確なため、購入後の後悔を避けるには事前の試乗が重要です。特に静粛性、シートの座り心地、オーディオ品質は実際に体感して判断することをおすすめします。また、調光パノラマルーフなどの主要オプションも、必要性を慎重に検討してください。

どのグレードを選択しても、ハリアーならではのクーペフォルムと都市型SUVの実用性は共通して享受できます。ぜひあなたのお気に入りの一台を探してみてください。

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