アルファードといえば充実した装備が自慢の高級ミニバンです。エントリーグレードでさえ快適装備や先進の安全装備が満載で、あえてオプションを追加せずとも十分満足できるだけの内容をもっています。
でも、その一方で魅力的な純正のオプション類も非常に充実していてついつい高価なオプション類と装着したくなってしまうものです。そんな充実したアルファードのオプションの中でも、筆者が是非お勧めしたいのがスマートキー一体のリモコンエンジンスターター「リモートスタート(スマートキー一体タイプ)」です。
それはなぜなのか? 何が魅力なのか、また社外品とはどこが違うのか、おすすめする理由を詳しく解説します。
目次
寒い日も暑い日もこれがあれば車内は快適
リモコンエンジンスターターは純正か社外品か?
(引用:トヨタ公式HP)
知らない人はあまりいないとは思いますが、リモコンエンジンスターターとは簡単にいえば、離れたところからボタン一つでクルマのエンジンを始動できるというものです。これがあれば、例えば自宅から車庫に停めた愛車のエンジンの始動や停止が外に出なくてもできるわけです。
屋外に駐車していると、車内は真冬なら凍り付きそうなほど低温になりますし、真夏なら逆にサウナのような状態になってしまいます。でもこのリモコンエンジンスターターがあれば、クルマに乗りこむ前に車外からエンジンを始動しておき、エアコンで車内を適温にしておくことができます。真冬も真夏も快適なカーライフを送れるわけです。なくてもこまるものではありませんが、あれば非常に重宝なものの筆頭です。
そんなリモコンエンジンスターターには純正オプションと社外品があります。社外品はその商品数も多く、リモコンの液晶で車内の温度を確認できるといった多彩な機能が持ったものも少なくありません。また電波の到達距離も長く、純正のものと同様にドアのロック・アンロックができるものなどもあります。それになんといっても価格が手ごろ。別途専用の取り付けハーネスが必要だったり、また取り付け工賃は掛かりますが1万円~高機能なものでも3万円程度で購入できるという点は魅力的です。
でも、アルファードに装着するとなった場合、筆者がおすすめしたいのは純正オプションで用意されているリモコンエンジンスターターの「リモートスタート(スマートキー一体タイプ)」です。価格は6万8,200円! なかなかの金額。でも、純正ならではのメリットも多く、ちゃんとそれだけの金額を払う価値は間違いなくあります。ではそのメリットとは何なのか、詳しく紹介します。
スマートキーとエンジンスターターの
リモコン機能が一体化した純正タイプ
(引用:トヨタ公式HP)
社外品のリモコンエンジンスターターと純正のリモコンエンジンスターターの最大の違いはそのスマートさでしょう。今どきのクルマはほとんどスマートキーです。アルファードくらいにエントリーグレードまですべて標準装備。さらにパワースライドドアの解錠&ドアオープン、バックドアの自動開閉、ウェルカムパワースライドドア機能などもそのスマートキーに搭載されています。
ではそこにリモコンエンジンスターター機能を追加するとどうなるのか。社外品の場合は通常のスマートキーにプラスしてリモコンエンジンスターター専用のリモコンを持たなくてはなりません。スマートキー自体電池やメカニカルキーが内蔵されているのでそれなりに大きいのに、そこにリモコンが追加されればポケットやバッグの中でかさばってしまうのはいなめませんね。
では純正のリモートスタート(スマートキー一体タイプ)ならどうか? その名前のとおり、スマートキーとエンジンスターターのリモコンが一体で二つのリモコンを持ち歩く必要がないので非常にスマート。
サイズこそ一回り大きくなりますが決してかさばるほどではなく、デザインだって洗練されています。それでいてシンプルなボタンで多彩な機能をコントロールできるのですから日頃持ち歩くことを考えると絶対にこちらの方が便利です。
また機能に関しても、社外品にはできない純正ならではのものが多数あります。それはどういったものなのか。
エンジンスターター本体も、アンテナも
全てダッシュボード内にスマートに内蔵
(引用:トヨタ公式HP)
まずエンジンスターターとしての機能は基本的には社外品と変わりません。電波の到達距離に関してはむしろ少し劣っているかもしれませんが、ネットの書き込みなどを見ると十分遠くまで届くという評価です。自宅のリビングから車庫に停めたクルマのエンジンを始動するくらいは全く問題ないようです。
そして遠隔でエンジンを始動していてもスマートキー機能はもちろん問題なく使用できます。リモコンを持ったままクルマに近づけばすぐに解錠(エンジンはいったんOFF。盗難防止のためですね)となり乗り込むことができます。
そして、リモコンに液晶モニターなどはありませんが、ちゃんとアンサーバック機能も搭載されています。アンサーバック機能とはリモコンでエンジンスタートできているのかが手元のリモコンで確認できるというものでLEDの点灯とアンサーバック音によってしっかり確認することが可能です。
そして、これが非常に重要なのですが、取り付けもスマートに行えます。社外品の場合、受信機やアンテナなどをダッシュボード上に設置しなくてはいけない場合がすくなくありません。でも純正ならダッシュボード内に受信機などが内蔵できますし、アンテナもインパネ内に内蔵。外からはリモコンエンジンスターター機能が搭載されているのはわからないようになっています。
もちろんこういった機能は社外品でも高価格帯のモデルであれば実現しているものもあります。しかし、純正のリモートスタートの場合、社外品では実現できない、純正ならではのとても便利な機能が搭載されているのです。
車内の気温を検知して
自動的にエアコンをONにしてくれる
(引用:トヨタ公式HP)
それはオーディオの自動停止機能と、エアコンの自動ON/OFF機能です。まずオーディオの自動停止機能とは、エンジンスターターで遠隔でエンジンを始動した際にオーディオ機能を自動で停止してくれるというものです。
社外品のリモコンエンジンスターターの場合エンジンを始動すると車の電源がONになり、だれも乗っていない車からオーディオなどの音が鳴り響くことになります。自宅車庫ならまだしも、家から少し離れた駐車場でオーディオが勝手に再生され続ける。これ近所からすると非常に迷惑ですよね。
純正のリモートスタートなら遠隔始動時A&V機能は自動でOFFとなり、車内に乗り込み再度エンジンを始動しなおすと前回乗っていた設定でオーディオ機能がONとなります。
またエアコンに関してはさらに便利。例えばクルマから降りる際にエアコンをOFFにしてあったとしても、リモコンによる遠隔でエンジンスタートすると車内の温度が高い(低い)ければ自動でエアコンがONになる。クルマに乗り込む際は必ず快適な温度になっているという具合です。
さらに気温が5度未満の低温時には、デフォッガ機能が自動的にON。クルマに乗り込む際にはフロントやリアのガラスの霜や積もった雪などが溶けていて曇りも除去されている。すぐにクルマを発進できるというわけです。
もちろん車内に乗り込みエンジンを再始動すればデフォッガの設定も前回乗車時に戻るのでデフォッガの切り忘れといった心配も無用。実に便利です。
また、オートライト機能があると夜間、遠隔によるエンジン始動時にライトが付きっぱなしになるのではないかという心配もありますが、それも大丈夫。遠隔スタート時には外が暗くてもオートライト機能がOFF。ヘッドライトも自動で消灯します。
こういった、クルマの機能とリモコンエンジンスターターの機能をちゃんと連動させられるのは純正ならではのものではないでしょうか。社外品ではなかなかまねできないはずです。
価格は6万8,200円と高価だが
機能を考えるとコスパは非常に高い
(引用:トヨタ公式HP)
アルファードのオプションアイテム「リモートスタート(スマートキー一体タイプ)」は6万8,200円と確かに高価かもしれません。しかし、アルファードの車格に見合ったその高機能とスマートさを考えればコスパ的には決して悪くないはずです。それに、なんといってもエンジンスターターのリモコン機能とスマートキーが一体化しているというのは社外品には決してまねのできない大きな魅力ではないでしょうか。
アルファードの購入やカーリースでの利用を予定しているなら、是非、このアイテムのオプション追加を検討してみてはいかがでしょう。きっとあなたのカーライフを快適なものにしてくれるはずです。