小型自動車として1993年に登場したジムニーシエラ。ジムニーのフロントにオーバーフェンダーを装着させ、よりダイナミックな見た目になっています。排気量が大幅にアップし、走行性能が高くなっています。
2018年にジムニーと同じくしてシエラもフルモデルチェンジ。4代目となりました。この記事で、ジムニーシエラの特徴やジムニーとの違い、おすすめの人などについて紹介します。
目次
ジムニーシエラの基本情報

(引用:スズキ公式HP)
初代ジムニー登場から遅れて、1993年にシエラが登場しました。もともと、海外向けに開発した車です。ジムニーをベースに排気量をアップし、車幅を広げて、小型自動車として日本で販売されています。
ジムニーと同じくラダーフレームを採用し、フレームの上に車体を設置しています。また、サスペンションも3リンクリジッドアクスル式サスペンションと、ジムニーと同じです。坂道や山道と険しい地形でも、サスペンションで確実に地面を捉えます。
駆動方式はパートタイム4WDです。普段は2WDで走行し、不整地や雪道などでは4WDで走行するので、前輪または後輪が空転しても駆動力を確保できます。2WDから4WDへは任意の切り替えが可能です。
ヒルホールドコントロールやクルーズコントロールを装備しています。ヒルホールドコントロールでは坂道からのスムーズな走行を実現し、クルーズコントロールでは設定した速度での自動走行を可能としています。
ラゲッジスペースがあり、リアシートを倒すと、荷室の容量を352Lに拡大できます。また、リアシートを倒したときは、完全なフラットなスペースが出現します。シートアレンジで、フロントシートを倒すことも可能です。
安全装備として、スズキセーフティサポートを備えます。衝突回避のデュアルセンサーブレーキサポートⅡ、先行車発進お知らせ機能、車線逸脱抑制機能、ふらつき警報などが備わっている安全装備です。
ジムニーとジムニーシエラの違い
ジムニーとジムニーシエラには、一部違う部分があります。以下が両者の比較表です。
| 比較項目 | ジムニー | ジムニーシエラ |
|---|---|---|
| 登録区分 | 軽自動車 | 小型自動車 |
| エンジン | 660ccターボ | 1.5L自然吸気 |
| 全幅 | 1,475mm | 1,645mm |
| フェンダー | 樹脂オーバーフェンダーあり | ワイドフェンダー仕様 |
シエラのエンジンはノンターボですが、ジムニーよりも、排気量が高くエンジンパワーがあり、高速道路でも安定した走行が可能です。小型自動車になっているため、税金はやや高いです。全幅が約200mm広がっており、ジムニーよりも見た目がワイドになっています。
ジムニーシエラのグレード
4代目のジムニーシエラのグレードは、JLとJCの2つです。どちらのグレードもガソリンモデルのみです。グレードごとのスペックは以下のようになっています。
| グレード | トランスミッション | 駆動方式 | 乗車定員 | 車両重量(目安) | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|---|---|---|---|
| JL | 5MT | パートタイム4WD | 4名 | 1,100 kg | 15.4km/L |
| JL | 4AT | パートタイム4WD | 4名 | 1,100 kg | 14.4km/L |
| JC | 5MT | パートタイム4WD | 4名 | 1,100 kg | 15.4km/L |
| JC | 4AT | パートタイム4WD | 4名 | 1,100 kg | 14.2km/L |
それぞれのグレードで5MTと4ATがあり、駆動方式はパートタイム4WDです。車両重量はグレードごとの違いがありません。5MTと4ATで燃費が違います。
ジムニーシエラの車体サイズ
車体サイズは、以下のようになります。
- ・ 全長:3,550mm
- ・ 全幅:1,645mm
- ・ 全高:1,730mm
どのグレードでも車体サイズは同じです。
ジムニーシエラの車両価格
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 定員 | 車両本体価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| JL(5MT) | ガソリン | パートタイム4WD | 4人 | 2,271,500円 |
| JL(4AT) | ガソリン | パートタイム4WD | 4人 | 2,271,500円 |
| JC(5MT) | ガソリン | パートタイム4WD | 4人 | 2,385,900円 |
| JC(4AT) | ガソリン | パートタイム4WD | 4人 | 2,385,900円 |
シエラは、5MTでも4ATでもグレードが同じだと、車両価格も同じです。JLとJCでは、14万円ほどしか価格に違いがありません。
これは、オプションをつけない場合の価格です。オプションを付けるときは、付帯したオプション内容によって、車両価格が違います。豊富なオプションが用意されており、ジムニーと同じオプションをつけられます。
ジムニーシエラのグレードごとの違い

(引用:スズキ公式HP)
シエラのグレードのJLとJCでは、装備での違いがあります。両方のグレードで共通の装備となっているアイテムは多いです。主に両グレード共通になっているのは、以下の装備です。
- ・ エアバッグ
- ・ トラクションコントロール
- ・ ヒーテッドドアミラー
- ・ 電動格納式ドアミラー
- ・ フルオートエアコン
- ・ シートヒーター
- ・ 全面UVカットガラス
- ・ スモークガラス
- ・ ラジアルタイヤ
- ・ ファブリックシート
- ・ リアシートヘッドレスト
- ・ フットレスト
- ・ コンソールトレー
- ・ ドリンクホルダー
全面UVカットガラスや電動格納式ドアミラーなどと、ジムニーの上位グレードでないと装備されていないアイテムも、シエラの両グレードに装備されています。
ベーシックグレードのJL

(引用:スズキ公式HP)
基本装備を備えているのがJLグレードであり、価格を抑えている反面、装備しているアイテムも必要最低限になっています。以下がJLに備わっている装備です。
- ・ ハロゲンヘッドライト
- ・ 15インチスチールホイール
- ・ ウレタンステアリングホイール
両グレードの共通装備以外に、JLとして備わっている装備は少ないです。
装備内容を豪華にしたグレードのJC

(引用:スズキ公式HP)
JLよりも、備わっている装備を豪華にしたグレードです。JCには以下の装備が備わっています。
- ・ LEDヘッドランプ
- ・ ヘッドランプウォッシャー
- ・ LEDサイドターンランプ付ドアミラー
- ・ 15インチアルミホイール
- ・ 本革巻ステアリングホイール
- ・ ブロンズメタリックエアコンサイドルーバーリング
- ・ サテンメッキ調エアコンセンタールーバー
- ・ メッキインサイドドアハンドル
- ・ メッキパーキングブレーキボタン
メッキやリングで加飾されており、より見た目が高級感を増しています。JLにはヘッドランプウォッシャーがついています。雪の降る地域で活躍する装備であり、ヘッドライトが雪で曇ったときに、ウォッシャーして溶かします。一度ヘッドライトにくっついて厚みを増した雪は、手やブラシで取りにくいので、便利な装備です。
ライフスタイル別のおすすめのグレード
シエラには、JLとJCの2つのグレードしかありません。燃費や価格での違いは少ないです。それぞれのグレードは以下のような人におすすめです。
- ・ JL : コスト重視の人。見た目や装備にこだわらない人。
- ・ JC : 利便性や快適性を求める人。見た目重視の人。
雪道での走行を想定している人は、JCがおすすめです。ヘッドライトの雪は手やブラシを使って取ったり、コーティングして付きにくくできますが、雪が激しいとどんどん付いていきます。そんなときは、ヘッドライトウォッシャーが便利で、ライトの光を妨げないので、安全な運転をしやすくしてくれます。
少しでも燃費が高いほうが良いという人は、JL・JCのどちらかのグレードの、5MTがおすすめです。4MTよりも燃費がリッター当たり1kmほど高くなっています。わずかな燃費の差ですが、年間10,000kmほど走ると仮定すると、ガソリン170円/Lの場合は年間で8,000円ほど差が出ます。給油1回分ほどのガソリン代の違いとなります。
まとめ

(引用:スズキ公式HP)
シエラはジムニーよりも、全幅と排気量をアップしたモデルです。JCとJLのグレードがあり、4ATと5MTのトランスミッションが用意されています。4ATと5MTで燃費が違い、1km/Lほど違います。
グレードによる燃費や車両価格の差は少ないです。備わっている装備がグレードで若干違います。燃費・価格・装備内容などと、何を重視するかで、どのグレードを選ぶか違ってくるでしょう。
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