音楽や動画の配信に、服や靴、バッグなどのファッションアイテム。さらに食品宅配やワイン、コンタクトレンズなどにまで広がっている『サブスク』。もはや、現代人にとって、なくてはならないものになっています。

特にコスパを重んじる若い世代には違和感なく受け入れられており、多くの方が各種サービスを利用されています。そもそもサブスク前提で新たなサービスを展開するケースも増えてきています。

もちろん、今この文章をお読みの方も、何かしらサブスク利用されていますよね？まさか今どき『サブスク』が何なのかわからない、などという方はいないと思いますが、もしかしたらよくわからない、という方もいるかもしれません。そこで、簡単に説明すると、サブスクとはサブスクリプションの略です。

会員登録をして、月々一定の額を払うことで、動画が見放題になったり、音楽が聴き放題になるというもの。「月額課金」の「定額制」で、様々なサービスが受けられるとてもお得で便利なサービスのことです。

月々一定の額を支払うだけ
マイカーとして自由に利用できる

サブスクの代表的なものといえば、動画配信です。「Netflix（ネットフリックス）」や「Hulu（フールー）」、「Amazonプライム」などがそうですね。音楽配信なら「Spotify（スポティファイ）」などが代表的なサブスクです。

音楽や映像ソフトを個人で購入するのではなく、定額の使用料を支払って、ストリーミングによって好きなコンテンツを自由に楽しむことができるというもの。

おそらくサブスクという言葉を知らなくても、何かしら似たようなサービスを、一度くらいは利用したことがあるのではないでしょうか。

では、サブスクがなぜ今こんなにも人気なのか。その理由は多々ありますが、よく言われているのが、合理的で、経済的なメリットが大きいから。

必要な時に必要なだけ利用でき、月額課金なので、毎月支払う額は少額で良い。また、使わなくなったら解約することもできる。何よりもコスパを重視する現代人の感覚にはとてもマッチしたサービスといえます。利用者が急激に増加しているのも当然のことといえるでしょう。

そして、そんなサブスク派に近年支持されているクルマの乗り方が個人による『カーリース』です。カーリースは昔からある車の乗り方ですが、なぜ今注目度が高まっているのか。それはサブスクともかかわりがあります。

サブスクとは前述したように、個人が何かを所有するのではなく、月額課金で様々なサービスやアイテムを利用できるというものです。そして、それはカーリースも同じなのです。

毎月、定額の使用料を支払って、契約期間中は自由にそのクルマが使用できるのですから、いわばカーリースはクルマのサブスク。とても合理的で経済的なクルマの利用方法なのです。だから注目度が上がっているのです。

クルマの入手方法といえば、以前は一括購入かオートローンが当たり前のものでした。しかし、景気は徐々に上向いているとは言われていますが、平均的な収入はそれほど上がっていません。消費税も10％に上がった今日、その費用を全額個人で負担するのは、できなくはないでしょうが簡単ではありませんよね。

それにクルマの新車価格もどんどん上昇しています。今どきの軽自動車は、ものによっては200万円オーバーというのも珍しくなくなっています。軽自動車でさえそうなのですから、一度にまとまった費用負担が強いられる新車の購入など簡単には踏み切れませんよね。

それに、クルマの所有の際、負担するお金は車両価格だけではありません。保険に税金、車検にメンテナンス代、ガソリンやオイルなどのランニングコストもかかります。

それら費用も家計にとっては大きな負担です。クルマに絡んだトータルでのコストを考えると、もはや新車の所有など贅沢な望みなのかもしれません。

でも、何も個人で所有するだけが新車の乗り方ではありません。そう、クルマのサブスク『カーリース』を利用すれば、欲しかったあの新車が、少ない負担で手に入れることが可能なのです。

カーリースの仕組みとは
なぜお得なのか

カーリースは、現金による一括購入や、オートローンでクルマを購入するのに比べると非常に、お得なクルマの乗り方といえるでしょう。

では、なぜお得に好きな新車に乗ることができるのか。それにはまずカーリースの仕組みを簡単に説明します。

カーリースではクルマを利用者が購入しません。リース会社が契約者の選んだ新車を購入し、契約者は月々の決められた使用料金をカーリース会社に支払って、そのクルマを利用するという仕組みになっています。

そしてカーリースでは、契約車両の価格から、残価（将来クルマを売った時にいくらになるかをあらかじめ計算して算出した金額）を差し引いた車両価格をもとに、それを契約月数で割り、リース料金が設定されます。

例えば、車両価格が300万円で、契約が満了した際の残存価格が100万円とすると、車両価格300万円－100万円＝200万円を、契約月数で割って算出した金額を支払うことになります。

つまり、あらかじめ車両を返却する際の車両下取り価値が引かれているので、車両本体の全額をオートローンなどで支払うよりも安く済むのです。

また、カーリースでは車両の価格自体がはじめから割引されている場合が少なくありません。これは、新車をディーラーから個人で購入するのとは違って、大口顧客であるリース会社がメーカー側からクルマを仕入れるので、その分安い金額でクルマを購入することができるからです。

そしてその割引された金額から、そのクルマの将来の残価を引いたうえで月々の分割金額が算出されるので、トータル費用負担がさらに軽減されるというわけなのです。

加えて、クルマを個人のものとして所有した場合、車両価格以外にも、税金や車検費用、メンテナンス費用なども負担しなくてはなりません。

それはオートローンの残価設定ローンでも変わりませんが、カーリースなら、基本点検料金から、完成検査料、代行手数料に重量税、登録印紙代といったすべての費用が、月々の料金に含まれています。そのため車検などの際も急な大きな出費をしなくて済むというわけなのです。

月々の費用に含まれているのでもちろんその費用を払わなくてもよい、ということではありませんが、車検の際にまとまった金額を負担する必要がないので急な出費に慌てるなどということも避けられます。毎月の家計のことを考えると、これも大きなメリットといえるでしょう。

カーリースなら、あこがれの
あのクルマに乗れる！

カーリースで契約した新車は、当然ですがディーラーで購入したのと同様に、国産車なら5年のメーカーの保証を受けることができます。また、日々のメンテナンスも、新車ディーラーに任せることが可能です。こういった点も安心ですね。

クルマの名義はその車の契約者ではなく、所有者がカーリース会社、そして使用者がリース契約者となりますが、契約者は好きなクルマを選ぶことができますし、カーシェアリングなどと違って、選んだクルマは契約期間自分だけの物として独占することが可能です。当然マイカーとして自由に使用することができますし、ナンバーだってレンタカーのような“わ“ナンバーではありません。

さらに、リース会社によりますが、リース期間中にクルマをドレスアップ（リース終了時の下取りの際、マイナスの査定ならない範囲で）することも可能というものもあります。自分好みにドレスアップやアップグレードを行えばカーリースであっても愛着は増すはずです。

そして、オートローンのように、まとまった金額の頭金を用意する必要がないので、欲しかったあこがれの新車に気軽に乗ることもできます。

例えば、オートローンならコンパクトカーでも購入が厳しいという場合でも、カーリースなら月々の負担額さえ捻出できれば、あこがれの大型クロスオーバーSUVにだって乗ることができるかもしれません。

新車の購入はあまりに費用がかかりすぎるので、あきらめていた、という方は、ぜひカーリースというクルマのサブスクに注目してみてはいかがでしょう。サブスクという仕組みに慣れている方であれば、きっと違和感なく利用することができるはずです。