カーライフの楽しみの一つともいえるクルマのドレスアップやカスタマイズ。ホイールを替える、エアロパーツを取り付けるなどが基本ですが、ヘッドライトのグレードアップやオーディオやナビを装着する、インテリアをアクセサリーで飾るなど少し手を加えるだけでも愛着は大きく増すもの。そんなドレスアップやカスタマイズですが、例えばカーリースで契約したクルマに対しても行うことは果たしてできるのでしょうか?気になるそんな疑問について調べてみました。
目次
リース期間中そのクルマは
リース会社から借りている状態
ドレスアップやカスタマイズの需要の高い、ミニバンやSUVなど人気のあるクルマには、魅力的なドレスアップパーツや、カスタマイズパーツが市場に豊富にそろっています。その中には、メーカーオプションやディーラーオプションにはない、個性的でクルマの価値をさらに高めてくれるものも少なくありません。
そういったパーツを購入して自分のクルマを、自分だけの一台にドレスアップやカスタマイズをするというのはとても楽しいものです。特に人気車の場合街中に同じクルマがあふれ、ショッピングモールの駐車場では隣に同じ車が並んでいるという状況も珍しくありません。
しかし、自分のセンスでパーツを装着し、ノーマルとは一味違ったオリジナリティのあるドレスアップをすれば、同じ車種でも他のクルマと差別化ができます。そのように愛車をベースに様々なドレスアップやカスタマイズを施すのは、クルマの趣味の一つの王道とも言えるでしょう。
こういったことですが、自分で購入したクルマであればもちろんそのようなドレスアップやカスタマイズは自由に行えます。もちろん法律に違反しない範囲でですが。
しかし、クルマの乗り方の新たな選択肢として、最近注目を浴びているカーリースの場合はどうでしょうか。カーリースで使用中のクルマを勝手にドレスアップやカスタマイズしてもかまわないものなのでしょうか。カーリースを利用して新車に乗りたい!と考えている方にとってはちょっと気にポイントではないでしょうか。
カーリースの仕組みから考えると
ドレスアップやカスタマイズはNG?
では、実際のところどうなのか、まずカーリースの仕組みから考えてみましょう。そもそもカーリースでは、契約者が使用中のクルマは購入したものではありませんね。
あくまで月々のリース料金を支払ってカーリースの会社から3年や5年、7年などの期間借りている状態です。もちろん契約期間中はユーザーがそのクルマを自由に使用することはできます。
つまり、カーリースではそのクルマの使用者の名義こそユーザーとなっていても、クルマの所有者はあくまでカーリース会社となっているということ。
つまり最終的には返さないといけない(リース会社によってはリース期間満了後、購入できる場合もあります。)クルマなのです。リース期間中のクルマにドレスアップやカスタマイズを行うという行為は、例えるなら人から借りているクルマに勝手に手を加えるということ。
あなたが友人にクルマを貸したします。そのクルマが帰ってきたら、エアロパーツが装着され、タイヤやホイールが好感されていたとしたらどうでしょう。それも自分のセンスに合わないものが。ありえませんよね。
人から借りたものを勝手に改造することが良いか悪いか、これは常識で考えればわかるはずです。つまり、カーリースのクルマに対して勝手に改造することは当然ですが基本的NGだということです。ただ、それは基本的に、ですが。
カスタマイズやドレスアップが
許されているリース会社もある
そもそも、新車カーリースでは契約時にそのクルマに対して残価が設定されています。そして、その残価分を差し引いた金額をリース料金として月々支払っています。だから購入するよりもお得に新車に乗ることができるわけです。
そして、リースの契約期間終了後には返却した車両の査定が行なわれます。クルマに傷などもなく、せってされた残価を下回るようなことがなければ何も問題ありません。
しかし、改造などによってクルマに大きく手が加えられていると、そのクルマの価値が下がったと判断されてしまう可能性が高いでしょう。つまり契約時に設定したクルマの予想残価を下回ってしまうことになるわけです。
そうなってしまっては困りますよね。もし、勝手に改造を施し原状復帰ができない状態となっていたらどうなるか。クルマに深刻なダメージを受けているのと同じで、ユーザーはその差額分の多額の費用を別途負担しなければならなくなるでしょう。そうなるとせっかくリースでお得にクルマに乗ることができたのに意味がありません。
では、クルマをドレスアップしたい人は、カーリースを使用しないほうがいいのでしょうか。クルマのボディに手を加えるような、改造がしたい!というのならその通りです。はじめからローンを組むなどして好きなクルマを購入するのがベストです。
しかし、ホイールを交換したり、ボルトオン(加工が不要でねじ止めなどだけで取り付けられる)のアクセサリーパーツを取り付けるなどといったライトなカスタマイズやドレスアップであれば、問題ない、としているカーリース会社も実はあります。
カーリースの契約期間、長く付き合うクルマだから、自分に好みに合ったドレスアップも楽しみたいというのであれば、それがゆるされているカーリース会社をはじめから選べばいいのです。
ただし、ドレスアップOKとうたっていても、メーカーオプションやディーラーオプションのパーツであれば問題ないされているケースもありますし、原状復帰が可能であればそれ以上のドレスアップでOKとされているケースもあって、リース会社によってまちまちです。
許されるドレスアップのレベルに違いがあるので、もし後々ドレスアップなどをする可能性があるならば、パンフレットや契約書などをよく確認する必要があります。
勝手に、「クルマの原状回復できればなんでもOKだろう」などと判断して、結果査定額が下がって追加支払いが請求されてしまったなどということがないように、重々気を付けなくてはいけません。
リースナブルなら
クルマのドレスアップも可能
ではどのリース会社ならリース中のクルマにドレスアップすることがゆるされているのでしょう。調べてみるといくつかあるようですが、その中の一つがリースナブルです。WEBサイトを確認しても、リース期間中に改造もOK!としっかりうたわれています。
ただし、当たり前ですが改造の内容によってはマイナス査定となる場合もあるともなっているので、法令に違反せず、車輌の価値を下げない範囲のドレスアップなら楽しめるということでしょう。
好みのタイヤやアルミホイールに履き替えたり、ヘッドライトバルブやドライブレコーダー、ETCなどの電装アイテムの取り付け、さらにインテリアを飾るアクセサリーパーツなどなら大丈夫でしょう。ホイールなどは、もともと装着されていたものを保管しておくのが間違いないですね。
また、ボルトンで装着でき、簡単に元に戻すことのできる補助ランプの追加やフロントグリルの交換、さらにシガーソケットに装着するアクセサリーなどもおそらく問題ないはずです。
さすがに大物であるウイングやエアロパーツなどの取り付けは、ボディに加工が必要なケースもあるので厳しいでしょう。
ただし、完璧に原状復帰が可能なのであれば、ハーフスポイラーなどライトな社外エアロパーツなども大丈夫という可能性はあります。
とはいえパーツ取り外しの際に万が一ボディに傷をつけてしまえば台無しです。そのようなチャレンジングなことをするよりも、もしエアロパーツなどを装着したいというなら、自動車メーカーが設定するメーカーオプションやディーラーオプションのものを、リース契約時に装着してもらうのが賢明です。
契約時にオプション類も自由に選択できるというのも新車カーリースの魅力ですから、有効に活用しない手はないですね。
ドレスアップやカスタマイズはとても楽しいものですが、あくまでカーリースのクルマは借り物である、ということを理解したうえで、節度ある楽しみ方をするというのが賢明ですね。