トヨタの看板車種といえばなんでしょう。「今はもうプリウスじゃないの?」という方もいるでしょうが、やっぱり“カローラ”ではないでしょうか。その歴史や車種バリエーションの多彩さ、今の販売台数などを見ても、いずれにしてもトヨタを代表するクルマであるというのは間違いないはずです。

国内で正規販売されているカローラシリーズがいくつあるか知っていますか? 現在、全部で4つあります。基本となるセダンの「カローラ」ステーションワゴンタイプの「カローラツーリング」。そしてハッチバックスポーツの「カローラスポーツ」SUVタイプの「カローラクロス」です。さらにビジネス向けの先代モデル「カローラアクシオ」や「カローラフィールダー」もありますがこれらは別枠。前述の4タイプが基本と考えていいでしょう。

そんなカローラシリーズの中でも、最もクールな個性派モデルといるのが「カローラスポーツ」です。スタイリングもスポーツの名の通り引き締まっており非常にクールでスタイリッシュ。加えて、昨年の2022年10月マイナーチェンジでパワーユニットも刷新され、走りのレベルも向上しています。初登場から5年たって魅力がさらに増したマイナーチェンジ後の最新カローラスポーツについて、マイナーチェンジ前後で何が変わったのか、またその魅力についてもあらためて掘り下げてみましょう。

カローラスポーツがマイナーチェンジで
変わったのはどんなポイント

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

カローラスポーツはカローラのハッチバックモデルです。その名前の通りスポーティなカローラという位置づけで、登場は2018年6月。現行のカローラシリーズの先駆けとしていち早く投入されています。名前はスポーツですが、5ドアハッチバックですので使い勝手も良いのが特徴です。車内も十分なスペースがあり、ラゲッジスペースも広くはありませんが十分実用的なサイズが確保されています。

そしてその走りはちょうどよいスポーティさを持っています。発売当初設定されていたパワーユニットは1.2L直4ターボ(116PS)とハイブリッド(システム出力122PS)でした。またさすがスポーツというべきか、今どきのクルマで6速MTが設定されていたというのも大きな特徴でした。

そんなカローラスポーツが2022年6月にマイナーチェンジを実施しました。あくまでマイナーチェンジなのでエクステリアなどに大きな変更はありませんが、パワーユニットが刷新されるなどマイナーチェンジとはいえかなり大掛かりな変更が行われています。ではどんなポイントが進化しているのか順にチェックしていきましょう。

エクステリアの変更点はわずか
ただし目元がよりキリっとクールになった

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

まず、気になるのはやはりエクステリアがどう変わったか。カローラスポーツはカローラと名乗りながら従来のコンサバなイメージとは違う、非常にスポーティでまるで輸入車の高級ハッチバンクのようなデザインなのが大きな特徴です。車体サイズも全長4,375㎜×全幅1,790㎜×全高1,460㎜と3ナンバーサイズで、カローラといえば5ナンバーというイメージのある筆者からするとずいぶん大型化したなという感があります。

しかし、ハッチバックモデルの世界的な標準からすると、カローラクラスならこれくらいのサイズのほうが当たり前で、日本向けに少し小型化したカローラセダンがむしろ特別(国内向けカローラセダンは全長4,495㎜×全幅1,745㎜×全高1,435㎜なのに対して海外向けのカローラセダンは全長4,630㎜×全幅1,780㎜×全高1,435㎜)なのです。

マイナーチェンジでそのボディサイズがどうなったのか、こちらは変更がありません。全長4,375㎜×全幅1,790㎜×全高1,460㎜のままです。エクステリアの変更点は主にディテールのデザインの違いです。といっても本当にわずかな違いで、フロントグリルのメッシュ部分が変更されているのと、グリルの両サイドにあったフォグランプ部分が、フロントグリルから独立して専用のフレーム(G“Z”グレードはメッキモール付き)を持つデザインに変わっています。これによってよりワイド感が感じられるようになっています。

またG“Z“グレードのヘッドライトのターンランプ&クリアランスランプ、デイライト機能を備えたライン発光が、レンズの端まで伸び、さらに切れ長でシャープな目元になっているのも違いでしょう。よりキリっとした表情となりとてもクールに見えます。サイドから見てもこのヘッドライトのライン発光部分が目立ちます。また、GグレードとG”X“グレードも、LEDライトを横方向に配置した精悍なデザインに変わっています。

ボディのサイドに関しては特にデザイン的な変更点は見られません。リアに関しても大きな変更はありませんが、違いとしてはエキゾーストパイプ風のメッキの加飾パーツがなくなっているようです。他にもボディカラーが追加され、オレンジマイカメタリックとダークブルーマイカメタリックが選べるようになっています。

インテリアのデザイン的な変更はなし
ただしメーター表示部分の液晶が大型化

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

インテリアの変更点はあるのかですが、デザイン的には特に変更されていないようです。ただし、最上級グレードのG”Z”とミドルグレードのGのメーターパネルが進化しています。G”Z”は、メーターのTFTパネルが7インチから12.3インチに大きく拡大しました。メーターが全面液晶表示になっており、表示される情報も増えています。

Gグレードのメーターパネルの液晶も大型化されていてアナログメーターだったスピード表示も液晶化されています。G“X”グレードは2眼アナログメーターでセンターに4.2インチの液晶ディスプレイを配置するといった実用的なデザインとなっています。

他にはG”Z”とGグレードに標準装備となっているディスプレイオーディオの画面が7インチから8インチに拡大され、Apple carplayのワイヤレス接続にも対応したというのも変更点となっています。

兄弟車にはないカローラスポーツだけの
2L直列4気筒170PSエンジンを新採用

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

カローラスポーツのマイナーチェンジにおける最大のトピックといえばパワーユニットの全面刷新でしょう。マイナーチェンジでパワーユニットの変更というのはかなり大きなトピックといえます。カローラシリーズ全モデルでの刷新なのですが、ここではカローラスポーツに絞って新しいパワーユニットを見てみましょう。

まず、ガソリンエンジン車とハイブリッド車の2つのパワーユニットが設定されているというのは変わりません。しかし、ガソリンエンジンが従来の直列4気筒1.2L直噴ターボ(116ps/185Nm)から新世代ダイナミックフォースエンジンの2L直列4気筒NAエンジン(170ps/202Nm)に変更となっています。単純にパワーが50PS以上アップしたというのはカローラスポーツの走りに期待される方には朗報でしょう。このハイパワーなエンジンは他のカローラシリーズには設定されておらずカローラスポーツだけのものとなっています。

またハイブリッドシステムも変更されています。1.8Lエンジン(98ps/142Nm)は変わっていませんが、モーターを含む電動ユニットは第5世代へと刷新されており、フロントモーターが72ps/163Nmから95ps/185Nmへ、そしてE-four(4WD)のリアモーターも7.2PS/55Nmへと41PS/84Nmと大幅にパワーアップしています。システム出力でも122PSから140PSへとパワーアップしています。こちらは他のカローラシリーズと共通です。

パワーユニットは性能がアップしたけれど
6MTが廃止されてマニュアル派には残念

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

さらにハイブリッドのバッテリーの容量も3.6Ahから4.08Ahアップしていますし、E-fourのバッテリーはニッケル水素からより高性能なリチウムイオン電池に変わっているというのも見逃せないポイントです。

ただ、残念なこともあります。それはマイナーチェンジ前には設定されていたガソリンエンジン+MTの組み合わせが廃止されてしまったことです。せっかく170PSというハイパワーの2LガソリンNAエンジンが搭載されたのにAT(CVT)でしか乗ることができないというは少し残念です。

もちろん今どきMT派は少数であるのはわかっていますが、それでも「MTが設定されているなんてさすがスポーツを名乗るだけはある」とカローラスポーツに一目をおくカーマニアも少なかったのでもったいないですね。また4WDが廃止され、2WD(FF)のみとなったのも少し残念かもしれません。

ただ、足回りはスポーツの名に恥じない独立式がキープされていてフロントマクファーソンストラット、リアダブルウィッシュボーンというのは変わっていません。セダンやツーリングはリアサスが性能に優れたダブルウィッシュボーンから、廉価なトーションビーム式に変更されているので(ガソリン車のみですが)そうならなかったのは朗報です。

価格はマイナーチェンジ前とほぼ変わらず
安全装備「Toyota Safety Sense」は機能が向上

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

また、機能面では、先進安全装備「Toyota Safety Sense」も進化しています。プリクラッシュセーフティが夜間の自転車に加えて、昼の自動二輪にも対応したほか、交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能が追加されています。さらに、ドライバーのステアリングやブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストが追加されています。

カローラスポーツのグレード構成

  • 最上級グレードのG”Z”
  • ミドルグレードのG
  • エントリーグレードのG”X”

というシンプルな構成は変更ありません。6MTや4WDが廃止となっているのでむしろ整理されて選びやすくなっているといえるかもしれません。そして、グレードごとの価格はこうなっています。

グレード名 駆動方式 パワーユニット 車両価格
HYBRID G”Z” 2WD ハイブリッド ¥2,890,000
HYBRID G ¥2,700,000
HYBRID G”X” ¥2,460,000
G”Z” 2Lガソリン ¥2,640,000
G ¥2,450,000
G”X” ¥2,200,000

 

マイナーチェンジ前と比べても価格はほぼ上がっていません。今どき珍しいですね。良心的ではないでしょうか。なんといっても2L、170PSのハイパワーガソリンエンジンを搭載したスポーティなハッチバックに220万円で乗ることができるというのはかなり魅力的です。

これで6MTが残っていれば、気軽にスポーティカーに乗りたいという方にもかなり刺さったのでないか(MTが売れなかったから廃止されたのでしょうが)、その点だけが残念です。

スポーティハッチバックながら
ファミリーカーとしても有能な新型カローラスポーツ

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

カローラシリーズの中でも最もスポーティでスタイリッシュなカローラスポーツ。スポーツモデルというと、カローラスポーツをベースとした本格的なスポーツモデルGRカローラばかりが話題となっていましたが、あらためてその魅力を深掘りしてみると、想像以上にスポーティでとても魅力な一台ということが分かりました。

なんといってもコンパクト(3ナンバーですが)なハッチバック車なので、走りを楽しみつつもファミリーカーとしての実用性も十分高いですし、手ごろなサイズは狭い都会でももてあますことはありません。

さらに、今どきのSUVは都市部で駐車スペースに困ることがありますが、カローラスポーツなら車高も低くちょっと古めのタワーパーキングや立体駐車場でも問題なく駐車が可能です。こうしてみるととても万能なクルマといえると思います。やはりカローラはどんな人にもマッチする究極の乗用車なのですね。

とはいえ、その価格は220万円からと、今どきの普通車としては十分お買い得ですが、かつてのカローラは100万円台中盤からというお手頃価格で購入できていたことを考えるとやはり安くはありません。

カローラスポーツにお得に乗るなら
リースナブルのカーリースがオススメ

カローラスポーツがマイナーチェンジ
(引用:トヨタ公式HP)

もしいまカローラスポーツを乗るのであれば、買うのではなくリース車を利用するというのが正解かもしれません。例えばリースナブルなら、ご紹介したカローラスポーツのハイブリッドG“Z”グレードにお得な価格で乗ることが可能です。

https://leasonable.com/model/corollasport/

さらに現在(2023年8月)リースナブルでは夏のキャンペーンを実施中で、カローラスポーツG“Z”グレードのパーフェクトプランが全コース総額19.8万円引きとなっています。

パーフェクトプランには、10.5インチディスプレイオーディオ、バックカメラ、ETC2.0にブライドスポットモニター、さらにオリジナルフロアマットやサイドバイザー他、人気のオプションが独自のサービスとして標準で装備されています。それでいてリース料金は最安コースなら月々19,800円(税込)×60回+ボーナス加算110,880円というお得な料金で利用可能です。

さらに追加オプションで基本の法定点検をカバーするシンプルプラン(月額2,200円・税込)や、法定点検に6か月ごとのオイル交換や、12カ月ごとのオイルエレメント&ワイパーゴム交換、車検時のバッテリー、エアコンフィルター、タイヤローテーションまでついてくるコミコミプラン(月額3,300円・税込)などと追加可能です。これは非常にお得でしょう。

もちろん登録諸費用から自動車税、自賠責保険などもすべてコミコミですし車検代も無料です。今や数少ない国産スポーティハッチバック車、カローラスポーツに乗るのであれば、お得で手軽なリースナブルのカーリースを利用がオススメです。