日産の「ルークス」は、日産と三菱の合弁会社NMKVによって開発された軽スーパーハイトワゴンで、現行モデルは2020年に登場した3代目モデルです。セレナやエルグランドのデザインエッセンスを取り入れながら、ライバル以上にスタイリッシュなデザインや質感の高いインテリアなどを採用し、群雄割拠の激戦区、軽スーパーハイト市場においてかなり健闘しています。
そんなルークスが2023年6月マイナーチェンジを実施しました。ルークスといえば存在感抜群のスタイリッシュなエクステリアデザインが大きな特徴でしたが、今回のマイナーチェンジではそのルークスの一番の特徴であるエクステリア、それもフロントフェイスに大きく手を入れ、イメージを一新しています。
ではどのような変更がなされたのでしょう。またデザイン以外に何がマイナーチェンジで変更されたのか、マイチェン前のルークのオーナーは非常に気になるのではないでしょうか。そこでそんな新型日産ルークスにについてどんなポイントが変わったのか詳しくご紹介します。
目次
フロントグリルやバンパーのデザインを
大きく変更してイメージを一新
(引用:日産公式HP)
日産「ルークス」といえば、日産の運転支援技術「プロパイロット」を搭載するなど軽自動車の中でも特に先進安全性能に優れた軽自動車として知られています。また、ハンズフリー両側スライドアや、クラストップレベルの広い室内空間、そして後席ロングスライドや撥水シートなど小さなお子さんのいる家族にうれしい装備が満載でファミリードライバーにぴったりのスーパーハイトワゴンとして、高く評価されています。
そんなルークスが、2023年6月、マイナーチェンジを実施しました。ではいったい何が変わったのか。まず、注目すべきポイントはエクステリアでしょう。
ルークスには標準モデルとエアロパーツを装着したハイウェイスターという2つのタイプが設定されていますが、マイナーチェンジによってそれぞれフロントグリルに大きなデザイン変更を受けています。日産のアイコンともいうべきVモーショングリルが、新時代のVモーションデザインに変わり、「躍動感」と「高級感」に磨きをかけています。
開口部をVの字型に囲むように左右に横バータイプのクロームメッキパーツが配置されており、メッキパーツの面積は減っていますがむしろ高級感は増しています。標準モデルはヘッドライトとグリルが一体化されたデザインに変わった点も大きな変更点で、バンパー開口部も広がったことでマイナーチェンジ前よりもフレッシュでスポーティなイメージになっています。
クラスを超えた存在感を持つハイウェイスターは、フロントグリルの面積が大きく広がったデジタルVモーションとバンパーを組み合わせることにより、セレナやエルグランドのようにさらに押し出し感の強い迫力満点のフロントフェイスに進化しています。またロアグリルも開口部が広がりワイド感を強調。全体的に質感も向上しておりよりモダンな印象となっています。
新型ルークスのエクステリアはフロント周りの変更が主なポイントとなっていますが、新旧で並べてみると印象はかなり変わっています。特にエアロモデルのハイウェイスターは、小さなエルグランドのようなイメージがあり、まるで軽自動車とは思えないような迫力があります。これなら普通車のコンパクトミニバンなどから乗り換えても不満を感じることはないのではないでしょうか。
さらにボディカラーは、カシスジュレをイメージした新色「カンジュクカシス」をはじめとして、ルークスハイウェイスターシリーズは2トーン5色とモノトーン7色、ルークスシリーズは2トーン2色とモノトーン7色をラインアップ。全19色という多彩なバリエーションから選べるようになっています。
内装色を変更して質感もアップ!
より洗練されたインテリアに
(引用:日産公式HP)
インテリアはマイナーチェンジによってカラーを中心の変更が実施されています。インパネなどの造形は特に変わっていませんが、インストルメントパネル、ドアトリム、シート地に新しいカラーを採用し、より統一感を感じられる上質な内装に仕立てられています。
中でも、ハイウェイスターGターボ、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションには、ブラックにおしゃれなカシス色のアクセントステッチを施した印象的なレザー調インストパネルを採用しており、高級感のある洗練されたイメージをうまく演出しています。
標準モデルの内装色はブラックに加えて、温かみのあるグレージュを選ぶこともできます。こちらはインテリアの印象が明るくなり、心地の良いリビングのような空間を演出してくれます。標準モデルならこちらのほうが似合うかもしれません。
安全装備として
インテリジェント ルームミラーを追加
(引用:日産公式HP)
ルークスは、軽自動車としては非常に充実した安全装備が標準で搭載されているのが特徴です。特に高速道路での使用を目的とした運転支援技術「プロパイロット」が設定されているというのが大きな特徴となっています。
プロパイロットが装着されるのは「ハイウェイスターXプロパイロットエディション」と「ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション」という上級グレードだけですが、プロパイロットがあれば高速道路を使ったロングドライブでもストレスが大きく軽減されるでしょう。さすがにハンズフリー走行はできませんが、ルークスだからこそのこの装備はライバルに対しての大きなアドバンテージといえるのではないでしょうか。
このプロパイロットはマイナーチェンジ前から上級グレードに装備されていたものですが、マイナーチェンジによって新たに追加された安全装備としては、後方視界が遮られるシーンや悪天候などでもクリアな視界を確保する「インテリジェント ルームミラー」があります。
これはクルマの後方の様子をカメラで撮影しルームミラーに映し出すというもので、後席の同乗者や荷物などで後方が確認しにくいシーンでもクリアな後方視界を得ることができます。ハイウェイスターにのみ設定されたメーカーオプションですが、インテリジェント アラウンドビューモニター(エントリーグレードのS以外に標準装備)と合わせて、是非装着しておきたい安全装備といえます。
他にはマイナーチェンジに合わせて、LEDヘッドランプとディスプレイ付自動防眩式ルームミラーなども全車に標準装備となっています。
プラズマクラスター他、快適装備の
セットパッケージが標準装備に
(引用:日産公式HP)
その他追加された装備としては、従来はメーカーオプションだった(現行モデルでも一部グレードはオプション)プラズマクラスター技術搭載リヤシーリングファン、パーソナルテーブル、カップホルダー、USBソケット、ロールサンシェード、撥水加工シートがセットになった「快適パック」がハイウェイスターシリーズに標準装備となりました。
さらに、冬場の運転にありがたい本革巻きのステアリングヒーターもメーカーオプションとして設定されています。こういった快適装備に関してもアップグレードされています。中でもリヤウインドウ用のロールサンシェードや、撥水加工シートは小さなお子さんのいるファミリードライバーにとっては非常にありがたいアイテムではないでしょうか。
他にも今や必須アイテムともいえるドライブレコーダーも新型タイプがディーラーオプションとして新たに設定されています。こちらはフロントと車室内の2カメラ式の日産オリジナルドライブレコーダーで、スマートな取り付けが可能で、前方と車内を随時カメラで監視することができます。
また、録画再生や各種設定がスマホアプリから行える高機能タイプで、さらに、通信機能を搭載しており駐車中に衝撃を検知すると、録画開始と同時にクラウド経由でスマートフォンとつなぎ専用アプリで通知してくれるという駐車みまもりサービス機能も搭載されています。価格は取り付け部品代込みで70,510円と少し高額ですが、かなり魅力的なドライブレコーダーでしょう。
パワーユニットやシャシーなど
メカニズムに変更はなし
(引用:日産公式HP)
今回のマイナーチェンジでは外観やインテリア、装備類の変更が主で、エンジンなどのパワーユニットや足回りなどは特に変更を受けていません。全車マイルドハイブリッドが基本で、NAエンジンとターボエンジンの2種類のエンジンが用意されています。ターボエンジンのスペックは最高出力47kW(64PS)、最大トルクが100N・m(10.2kgf・m)でリッターカー並みのトルクで余裕あるパフォーマンスが味わえます。
NAエンジンのスペックは最高出力38kW(52PS)、最大トルクが60N・m(6.1kgf・m)となっています。パワフルではありませんが、マイルドハイブリッドですのでスタートや加速時にはモーターがアシストしてくれますから街中から高速走行まで特別不満の無いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
それぞれの気になるWLTCモード燃費はNAエンジンが19.0km/Lで、ターボエンジンが17.5km/Lとなっています。ライバルと比べると特別優れているというわけではありませんが、パワフルなターボエンジンで17.5km/Lなら十分優秀といっていいでしょう。
価格は1,637,900円~。マイチェン前よりも
約10%車両価格がアップ
(引用:日産公式HP)
マイナーチェンジで特に外観のイメージを大きく変更した新型ルークス。セレナやエルグランドといったより上級のミニバンのイメージを踏襲しつつ、インテリアなども高級感をアップさせて軽のスーパーハイトワゴンとしてはクラストップレベルに上質で、さらにモダンなイメージへと進化しています。気になる価格はマイナーチェンジ前と比べるとおよそ10%アップしており以下のようになっています。
駆動方式 | エンジン | グレード | 価格 |
---|---|---|---|
2WD | NA | S | ¥1,637,900 |
X | ¥1,768,800 | ||
インタークーラーターボ | Xターボ | ¥1,885,400 | |
NA | ハイウェイスターX | ¥1,940,400 | |
ハイウェイスターXプロパイロットエディション | ¥2,049,300 | ||
インタークーラーターボ | ハイウェイスターGターボ | ¥2,057,000 | |
ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション | ¥2,165,900 | ||
4WD | NA | S | ¥1,788,600 |
X | ¥1,919,500 | ||
インタークーラーターボ | Xターボ | ¥2,036,100 | |
NA | ハイウェイスターX | ¥2,091,100 | |
ハイウェイスターXプロパイロットエディション | ¥2,200,000 | ||
インタークーラーターボ | ハイウェイスターGターボ | ¥2,207,700 | |
ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション | ¥2,316,600 |
エントリーグレードで1,637,900円なので少し高く感じますが、同じスーパーハイトワゴンのライバルであるホンダのN-BOXや、ダイハツのタントなどとほぼ同じ価格帯であり決して特別高額というわけではありません。より上質となったエクステリアやインテリア、充実した安全装備などを考えれば妥当な価格といえるでしょう。
ただ、同じNMKV製の兄弟車である三菱自動車のekスペースは1,547,700円~であり、さらに大ヒット中のルークスハイウェイスターの兄弟車といえるデリカミニが1,881,000円~なのでそれと比べると少し割高な印象を与えています。新型ルークスの購入を考えているならこれら兄弟車と装備内容やデザイン、仕様の細かな違いなどを比較しつつそれぞれのディーラーをまわって、慎重に検討したほうがいいかもしれません。
とても魅力的なルークスですが、軽のスーパーハイトワゴンといってもさすがに200万円は高いな、と感じるのであれば新車を購入するのではなく新車カーリースでの利用を検討することをおすすめします。例えば業界最安の新車カーリースサービス“リースナブル”ではマイナーチェンジが実施したばかりの新しい日産ルークスのリース車両をご用意しています。
https://leasonable.com/model/dayzroox/
リースナブルなら、人気のルークスハイウェイスターXが最安コースで月々6,000円×60回+ボーナス加算118,800円で利用可能です。さらにターボエンジンでプロパイロットも搭載したルークスGターボプロパイロットエディションが月々6,000円×60回+ボーナス加算151,800円で利用可能です。購入するよりも明らかに負担が少なく済むでしょう。
リースナブルなら、オリジナルオプションとしてディスプレオオーディオやインテジェントアラウンドビューモニター、ETC、オリジナルフロアマットや、サイドバイザー他の豪華なオプションが標準装備として装着済です。そういった点でもお得度は高いでしょう。リースナブルのルークスがどれだけお得なのか、詳しくは上記URLから是非チェックしてみてください。