トヨタのクロスオーバーSUV、ハリアーがフルモデルチェンジを実施しました。基本的なコンセプトに変わりはありませんが、高級感はさらに増しスタイリングはより流麗なものとなって期待以上のモデルチェンジとなっています。
そんなハリアーにはガソリンエンジン車とハイブリッドの2つのパワーユニットが設定されています。どちらも先代モデルよりもパワーアップしており動力性能は十分。燃費に差はありますが、どちらも魅力的。ただ、選ぶ方としてはそれだからこそ悩ましい。そこで、できるだけお得にカーリースで利用することに絞って考えた場合は、どちらを選ぶのが理想的なのか、スペックや価格などから検証してみました。
目次
2020年の販売台数ランキングでは
新型ハリアーは実質3位!?
(引用:トヨタ公式HP)
2020年6月、トヨタのハリアーが待望のフルモデルチェンジを実施しました。ハリアーと言えば、クロスオーバーの世界的なブームの火付け役でありパイオニアです。それだけにこのモデルチェンジには注目が集まっていました。そして、発売されてみると、期待を超える魅力的なモデルチェンジだと高評価、予想を超える大変な人気となっています。
もちろんカーリースでも新型ハリアーの人気は上昇中です。カーリースならラグジュアリーSUVであるハリアーにお得に乗ることができるのですから、当然といえば当然ですね。
実際どれくらい売れているのかというと、最新の4代目ハリアーの販売台数は昨年2020年1月から12月までで6万6,067台となっています。2020年の年間売り上げランキングではなんと第13位を獲得。発売が6月ですから実際には半年しか販売されていなかったのにこの結果。年間売り上げ3位だったカローラと比べても7~12月の販売台数ではハリアーのほうが上です。ということは実質3位!? あらためて驚きです。
でも、もともと人気モデルだといっても、なぜハリアーはこんなにも売れているのでしょうか? 今やこの市場には多くの魅力的なライバルがいます。ハリアー以外にも選択肢があるはずなのに、このジャンルの元祖であるハリアーが盤石な人気を誇っている。これはすごいことではないでしょうか。
もちろん詳しく分析してみれば人気の理由もわかります。まずは余裕ある走りに加えて経済性に優れているということでしょう。新型ハリアーのパワーユニットは2Lガソリンエンジンと2.5Lガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッドが設定されています。ガソリンエンジンでもパワーは171PS、ハイブリッドならシステム出力は218PS(FFモデル)と先代よりもかなりのパワーアップ(先代は2Lガソリンエンジンが151PS、ハイブリッドシステム出力は197PS)。
それでいてWLTCモード燃費はガソリンで15.4㎞/L、ハイブリッドなら22.3㎞/Lですから車体サイズや車重を考えれば非常に優秀です。
デザインはスタイリッシュで
高級感も満点。それで299万円~
(引用:トヨタ公式HP)
そして、最も当たり前ですが格好が良いということもあるでしょう。新型ハリアーは流麗なフォルムを持ちながら、クロスオーバーSUVらしいスタイリッシュかつスポーティなエクステリアへと大きく進化しています。ほかにもクロスオーバーSUVはありますが、ラグジュアリーさではハリアーのライバルではありません。おそらくライバルとなるのは高級車ブランドのレクサスくらいでしょう。
また、インテリアも包まれ感があってスポーティかつエレガントな装い。もちろんスペースもゆったりしておりシートやダッシュボードの質感も非常に高い。ひとたびドライバーズシートに座れば、自分は今高級車に乗っているんだ、という気分が味わえます。そして、これが一番肝心なのですが、車両価格が想像以上にリースナブルであるというのも大きなポイントです。
新型ハリアーの価格は299万円(税込)~です。クラスが下のクロスオーバーSUVでも250万円オーバーが当たり前なのに、このデザインに全長4,740㎜×全幅1,855㎜×全高1,600㎜と余裕あるボディサイズ、高級感あるインテリアを考えればコストパフォーマンスの高さが光ります。この金額で憧れのハリアーの新車に乗れるなら、ちょっとがんばってみようかな、と思わせるだけのポテンシャルがあります。
とはいえグレードは幅広く4WDの最上級グレードなら504万円。エントリーグレードとの差は200万円以上。500万円だったらレクサスNXも買えてしまう…。では選ぶべきなのはどのグレードなのか? 高級感を求めるならハイブリッドのGなど高級グレードですが、コスパを考えるならお得感の高いガソリンエンジンのグレードが狙うべきでしょう。特にそれがカーリースでの利用であるならば。
リースならコスパに優れた
ガソリンエンジンモデルがおすすめ
(引用:トヨタ公式HP)
購入するのであればリセールバリューを期待してハイブリッドを選ぶのが正解かもしれません。また少しでも燃費が良い方が、ドライブが趣味で長距離を走る機会が多いなら間違いなくメリットは大きいでしょう。
しかし、購入ではなくカーリースなら車体価格が高価になれば、いくら設定残価が高くても結局は毎月のリース料金が高くなってしまいます。
また、燃費もガソリンエンジンとハイブリッドの差はリッターあたり6.9㎞と結構な違いはあるとはいえガソリンエンジン15.4㎞/Lなら悪くありません。車格やパワーなどを考えるとかなり優秀と言っていいでしょう。
走行距離に制限のあるカーリースでは燃費に関しては決定打とはなりません。むしろそれよりリース料金が月々いくらになるのかというほうが重要だと筆者は考えます。
カーリースの場合は3年や5年というスパンで乗り換えるのが基本です。リセールバリューを気にするよりも、月々の支払額に重点をおいて選ぶのが、賢い利用方法。そうなると、やはりハリアーのガソリンエンジンモデルに惹かれます。
例えば、リースナブル料金設定を見てみると、ハリアーのベーシックモデルSグレードの2Lガソリンエンジンを均等払いでリースした場合、月々の支払いは29,000円(税別)×60回です。それで衝突被害軽減ブレーキや全車速追従型クルーズコントロール、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、3灯式LEDヘッドランプ、8インチディスプレイオーディオ、DCMに17インチアルミホイールなどを標準装備です。これなら不満と覚えることはまずないでしょう。
とはいえハリアーらしい高級感がもっと味わいたい! という方もいるはず。だったら一つ上のガソリン2WDのGグレードはいかかでしょうか。これならSグレードの装備に加えて前後両方向の録画機能を備えたデジタルインナーミラーや3灯式LEDヘッドランプ、高級感のあるファブリック+合皮のパワーシートが追加となります。まさに高級車です。それがリースナブルなら均等払いなら月々34,000円(税別)×60回。これなら負担もそれほど大きくない。
さらに充実した装備を持つZグレードも選ぶのもありですが、月々の負担はなるべく軽く、でもハリアーに乗りたい! というのであればSやGグレードがベストチョイスとなるのではないかと思います。現状のグレード構成や装備内容を考えるとこれが結論となります。
月々の負担をなるべく抑えて
ハリアーに乗るなら賢い選択を
(引用:トヨタ公式HP)
リースでハリアーを利用するなら、検討すべきグレードはガソリン2WDのSグレードもしくはGグレード。もちろんこの結果には異論もあると思います。そしてこれが正解というわけではありません。しかし、毎月のリース料金を抑えつつ最新ハリアーの高級感を味わいたいならなかなか賢く、かつ決して間違いではないチョイスだと思います。
もし、これからハリアーをリースで利用したいと考えているなら、このことを頭の隅にでも入れておき、グレード選びの検討の材料として参考にしてみてください。