2021年1月14日、日産セレナに特別仕様車「アーバンクロム」が設定され、全国一斉発売となりました。「アーバンクロム」はセレナ以外にも「デイズ」や「ルークス」にも設定されましたが話題となっているのはやはりセレナのアーバンクロム。発売以来セレナファンから非常に注目を浴びているといいます。

ではなぜこの「アーバンクロム」がそんなに注目されているのか、いったいなにがベース車とは違うのでしょうか。

ハイウェイスターをベースに
漆黒メッキでクールにドレスアップ


(引用:日産公式HP)

セレナといえば日産のハイト系ミニバンのベストセラーモデル。歴代モデルは常にトヨタのノア/ヴォクシーと販売台数を競い合ってきた人気車種であり、優等生なノア/ヴォクシーとは一味違った、クールなイメージで多くのミニバンファンの心をつかんできました。そして、そんなセレナの中でも圧倒的な人気を獲得してきたグレードが「ハイウェイスター」です。

今や「ハイウェイスター」といえば日産車のドレスアップ系グレードとしておなじみですが、そもそもこの「ハイウェイスター」はミニバンのラルゴ(現在は廃止されている、エルグランドのご先祖ともいうべき上級ミニバン。ベースは初代セレナと共通)と初代セレナに設定されたのが始まり。つまりセレナこそ元祖ハイウェイスターといっても過言ではありません。

また、このハイウェイスターからミニバンのクール系ドレスアップがはじまったといってもいいでしょう。いまだに圧倒的な人気となっているのもいわば当然なのです。

ただ、セレナといえばハイウェイスター! というイメージが強すぎるため街中を走るセレナのほとんどがハイウェイスターとなってしまっているのは仕方のないところ。それだけ人気だという証なので仕方ありません。

ただ、これからセレナを買いたい、またはリース契約をしたいと考えている方にとって、せっかく手に入れてもご近所さんとまったく同じセレナハイウェイスターとなるのはどうなのでしょうか。確かにクールで格好良いクルマなのはわかっていてもちょっと気になりますよね。

でも、そんな方に是非オススメしたい一台が2021年1月発売となった「セレナアーバンクロム」です。ベースとなったのはセレナハイウェイスターVですが、「アーバンクロム」だけの特別な仕立てが施されています。ネットなどで見かけて気になっているという方もきっと多いはずです。それでは「アーバンクロム」にはどのような専用装備が施されているのか、詳しくご紹介します。

専用グリルだけでなくホイールも
専用デザイン&16インチ化で差別化


(引用:日産公式HP)

「アーバンクロム」のベース車両は、e-POWER車である「セレナe-POWER ハイウェイスター V」と、スマートシンプルハイブリッド車である「セレナハイウェイスター V」の2車種です。

ハイウェイスターには最上級グレードのハイウェイスターG、そして中間のハイウェイスターV、さらにベーシックな無印のハイウェイスターがありますがその中間グレードのVをベースとしています。ちなみに4WDモデルはどちらも未設定となっている点は注意が必要です。

ハイウェイスターVは3つのハイウェイスターの中でも人気のグレード。トップグレードのハイウェイスターGよりもお得なのに快適装備や便利装備はほぼ同等に揃っているうえ、「プロパイロット」も標準装備されているので、わかっている方はこちらを選ぶといういわば実力派のハイウェイスター。

ホイールがトップグレードハイウェイスターGの16インチアルミホイールから15インチアルミホイールになってしまうのと、シートが合成皮革ではなくジャガード織物のファブリックになるという点がちょっとだけ残念ですが、ルックスは基本的に変わりません。それにホイールに関しては「アーバンクロム」ならそのウイークポイントも解消(後述)されています。

そのようにもともとクールなルックスが特徴のセレナハイウェイスターさらにクールに仕立てたのがようするに「アーバンクロム」なのです。

中でも最も注目すべきポイントは「アーバンクロム」ならではのフロントグリルでしょう。セレナハイウェイスターはクロームメッキを贅沢にちりばめたキラキラとした宝石のようなグリルがいわばトレードマーク。ベースモデルのセレナの優等生的なイメージとは違った、クールなイメージのこのグリルに惹かれてセレナハイウェイスターを選んだ、というオーナーもおそらく少なくないと思います。

そんなきらきらとしたクロームメッキを、「アーバンクロム」ではシックで上質感を感じさせる漆黒メッキに変更しているのです。ゴージャスな点は変わりませんが、このトーンを抑えた一味違ったクールなイメージは「アーバンクロム」ならではのもの。

デザインは変わっていないのでクローメッキが漆黒メッキに変わっただけともいえますが、イメージは大きく変わっています。こういったさりげないこだわりを感じさせる演出は、おそらくセレナハイウェイスターを選ぶ方にはきっと刺さるはず。

このグリルだけでも自分のセレナハイウェイスターに装着したい! そんな現セレナハイウェイスターオーナーの声も聞こえてきそうです。それくらい魅力的な特別なアイテムです。

このグリルですが、WEB上の画像だとその魅力がちょっと伝わりにくいので、もし近くに日産ディーラーがあるなら、是非生で確認してみて下さい。このクオリティの高い仕上りはさすが純正アイテムだなとうなること間違いなしです。

価格アップ分を考慮しても
特別装備は非常に魅力的


(引用:日産公式HP)

さらに、この漆黒メッキグリルに合わせて、ブラックカラーのドアミラーを採用しているほか、グリル同様非常に存在感のある「アーバンクロム」専用のスモーククリア仕上げの16インチのアルミホイールも装備しています。

そう、最上級のハイウェイスターGと同じ16インチです。それも専用のクールなスモーククリアタイプ。このホイールの差別化、大径化というのもうれしいポイントでしょう。とにかくぱっと見はハイウェイスターなのですが、ディテール見ると明らかに違う、上質感やプレミアム感が味わえる演出はオーナーとなる方もきっとたまらないはずです。

「アーバンクロム」専用の装備としてはこの3点。そのほかはベースとなっているハイウェイスターVに準じています。

価格ですが、「ハイウェイスターVアーバンクロム」が税込312万5,100円。そして「e-POWER ハイウェイスターV アーバンクロム」が税込366万5,200円となっています。

通常の「セレナハイウェイスター V」が税込307万100円で、「e-POWER ハイウェイスター V」が税込358万2,700円ですのでそれぞれ55,000円と82,500円の価格アップですが、ホイールの大径化と、専用の漆黒メッキグリルなどを考えれば十分お買い得と言っていいでしょう。もともとハイウェイスターVは人気グレードなので、リセールバリューもまちがいなく期待できるはずです。

セレナファンならアーバンクロムを
マイカーの選択肢として加えておくべき


(引用:日産公式HP)

「アーバンクロム」は特別仕様車といっても機能系のアイテムが追加されていたり、価格的な魅力がある、というわけではありません。それに専用アイテムも決して多くもありません。

ですが、ハイウェイスター好きはそもそもそのクールなスタイルにほれ込んでいるはずです。その魅力的なスタイリングをさりげなくクールなイメージへと変更した「アーバンクロム」は、おそらくとても魅力的に映るのではないでしょうか。わかる人にはわかるその特別感は是非一度ディーラーなどに赴きその目で確かめてみることをおススメします。