自動車メディア以外でも話題の光岡自動車の「バディ」が6月24日ついに発売となりました。その人気はすさまじく、2021年分、2022年度分の販売車両はすでに完売というから驚きです。

確かにバディは魅力的。でもスタイリッシュで存在感満点の手ごろなSUVが欲しいなら、例えばそのバディのベース車であるRAV4を狙うというのはどうでしょう。

バディではなく見た目以外は(まあバディの場合その見た目が肝心なのですが)ほぼRAV4。だったらそのRAV4を手に入れ、自分なりに純正アイテムでカスタマイズしてみるというのもいいのではないでしょうか。RAVの純正カスタマイズパーツには実は非常に魅力的なアイテムがそろっています。特におすすめのものを今回はあらためて紹介しましょう。

デザインモチーフはアメ車のSUV
街中を走れば目立つこと間違いなし


(引用:光岡自動車公式HP)

2020年11月26日の発表以来、その発売を待ち焦がれていたという方もいるでしょう。光岡自動車のSUV、Buddy(バディ)が2021年6月24日ようやく発売となりました。台数も少ないのでなかなか出会うことはないでしょうがあの個性的なスタイリングのSUV が街の風景にどのように映えるのか今から見るのが楽しみです。

しかし、日本における10番目の乗用車メーカーといわれる小さな自動車メーカー光岡自動車の、それもベース車ありきのカスタマイズカーがなぜそんなにも注目を集めているのか。考える必要はありません。理由は簡単です。そのスタイルがとにかく格好いいから。

パっと見国産車にはみえません。巨大なメッキグリルはまるでアメ車の大型SUVのよう。おそらくモチーフはシボレーのサバーバンやタホなのだと思いますが、実によくできています。本当にアメ車SUVに見えます。所有するオーナーはきっと優越感に浸れるはずです。ベンツやBMW、ポルシェなどといった高級車よりも絶対に目立つでしょう。

そんなクルマ国産車ではなかなかありませんよね。是非マイカーとして手に入れたい! と購入を検討している方も間違いなくいるはずです。

生産台数を2倍に増やしたのに
納期は驚きの2年以上先


(引用:光岡自動車公式HP)

ただ、そうはいっても残念ながらバディはすでに2021年分、2022年分が完売です。量産車ではなく、あくまでカスタマイズカー。大量生産はできないのでこれは仕方のないところです。

それでも発表直後の予約殺到を受けて光岡自動車も生産体制を強化して、当初の倍の供給(といっても150台/年が300台/年になったレベルですが)を可能としたといいますからそれを大幅に上回る注文が入ってしまっているということですね。

じゃあ今注文するといつ納車がされるのか、どうやら今すぐに注文しても、最短で2023年6月~9月頃といいます。なんと2年以上待つということになるわけです。ジムニーがバカ売れで1年半待ち、というのが一時期話題になりましたが、それを1年以上上回る納期。さすがにそこまで待てるという方は多くはないでしょう。

バディが手に入らないのなら
そのベース車RAV4に目を向けてみる


(引用:トヨタ公式HP)

じゃあどうすればいいのか。例えばですが、バディのベースであるRAV4に目を向けてみるというのはどうでしょうか。「バディとRAV4じゃ、全然違うじゃないか!」そう思うかもしれませんが、フロントのリアのデザイン以外はよく見てみると大きな違いはありません。

そもそも、バディはあくまでベースRAV4の外観を、外装パーツでカスタマイズしたクルマでしかないのです。横から見ればそのフォルムは全く一緒。さらにドアを開け車内に乗り込むと、目の前に広がる景色もRAV4と変わりません。

さらにエンジンなどのメカニズムだって同じです。つまり走りも変わらない。それはそうです、バディはあくまで外装を変更したドレスアップ目的のカスタマイズカーなのですから。

とはいえフロントフェイスなどは、後つけパーツなどで何とかなるレベルではなく、ボンネットからフェンダー、バンパー、ヘッドライト、そしてフロントグリルまで全く違うデザインのパーツを、ベース車を加工したうえで装着しているのでかなりの手間がかかっています。

それもこの手のクルマを長年手掛けてきた、自動車メーカーである光岡自動車が作っているのですからその完成度は単なるドレスアップカーのレベルではないのです。

とはいえ、その分価格も結構な金額。469万7000円から589万9300円となっています。

そして今注文しても納車は最低でも2年半後。値段も高いし、中身はそもそもRAV4のまま。だったら価格も手ごろで見た目もスタイリッシュ、さらに納期も今なら1~2カ月というRAV4を手に入れて、自分なりのドレスアップをするという選択肢もありではないでしょうか。

なんといってもRAV4はメーカー純正のアクセサリーパーツやドレスアップアイテムがとても充実しています。さらに純正のオプションなら、基本ドレスアップNGであるカーリース車両であっても、問題なくドレスアップすることが可能です。なかなか悪くない選択だとは思いませんか。

トヨタディーラーでしか買えない特別アイテム
JAOS Selected by MODELLISTA


(引用:トヨタ公式HP)

筆者が是非おすすめしたいのが、あえてバディとは逆を行く、ハードなオフロードスタイルのカスタマイズです。特にベースデザインがオフロードよりであるRAV4のアドベンチャー系グレードは、ハードなカスタマイズパーツが実に似合う。市販アイテムも豊富にそろっていますが、注目してほしいのは純正オプションの「JAOS Selected by MODELLISTA」のアイテムです。

JAOS(ジャオス)といえば、オフロード系ドレスアップ&カスタマイズパーツの老舗。四駆系のクルマ好きならだれでも知っている人気のブランドです。

そのJAOSが、トヨタのモデリスタと手を組み、モデリスタ専売アイテム(つまりトヨタのオプションとしてしか買えないアイテム)としてラインナップしているのがJAOS Selected by MODELLISTAなのです。

RAV4でもAdventureおよび特別仕様車 Adventure“OFFROAD package”専用(一部のアイテムは他のグレードにも装着可能)のアイテムとなっていまが、それが実に格好いい。ではどんなアイテムがあるのかというと、以下になります。

  • ●フロントプロテクターキット(下記2点のセット)/15万7,300円
  • ●バンパープロテクター/11万円
  • ●ノーズプロテクター/6万500円
  • ●サイドプロテクター /6万3,800円
  • ●ピラープロテクター /3万1,900円
  • ●20インチアルミホイール&タイヤセット/36万9,600円

どれもRAV4のワイルドなイメージをさらに向上させるハードなイメージのアイテムばかり。それでいて武骨でなく、洗練されているのはさすが老舗ブランドJAOSといったところでしょう。実に魅力的ではないでしょうか。

カスタマイズされたRAV4をバディと並べてみると、これが同じクルマなの? とも思えますが、魅力的なのは間違いなし。

それに何がいいといってバディのように2年半も待つ必要がないということ。RAV4は1~2カ月の納期なので、これら純正カスタマイズパーツを装着してもおそらく納期は大して変わらないはずです。

そして、価格もガソリンエンジンのAdvemtureなら331万円。特別仕様車のAdventure“OFFROAD package”でも346万円です。これにJAOSのパーツを専用デザインのアルミホイールを含めて全部追加しても64万9000円(+工賃)なので、469万7000円から589万9300円というバディに比べれば合計額は間違いなくこちらの方が安いはずです。

話題のバディは確かに魅力的
でも純正パーツにも目を向けてみよう


(引用:トヨタ公式HP)

バディは確かに個性的なデザインがとても魅力的ですが、中身はあくまでRAV4。こういった選択も検討の余地があるのではないでしょうか。

それに、モデリスタのカスタマイズパーツはあくまでディーラーオプションの純正アイテム。カーリースでも装着できる(要確認)という点も大きなメリット。さすがにバディはリースで入手はできない(というか人気過ぎて今は購入もできませんが)ので、その点でも魅力と言えるでしょう。

バディの話題であらためてRAV4にもスポットが当たっていますが、基本同じRAV4なら、実は純正カスタマイズパーツにも魅力的な選択肢があることは是非知っておくべきでしょう。