消耗品であるクルマのタイヤをネット通販で購入するという方が増えてきています。店頭で購入するよりも安く買えるから、というのがその理由なのですが、安いとはいってもプロの手による交換作業が必要なタイヤをネットで購入しても果たして大丈夫なのでしょうか。ネットで購入することのメリット通販を利用する際の注意点などについて調べてみました。

クルマの消耗品の代表“タイヤ”
履き替えやメンテはプロ任せがベスト?

ウォッシャー液にワイパーブレード、エンジンオイルにフィルターそしてバッテリーやブレーキパッドなど。クルマには様々な消耗品があります。DIY好きであれば消耗品は自分で交換するという場合もあるでしょうが、カーリースを利用されている場合、基本クルマのメンテナンスはリース会社が指定したディーラーや整備工場任せにしているのではないでしょうか。

とはいえ、多くの消耗品は、交換や補充はさほど難しくありません。工具も必要最小限のもので十分対応可能ですし、ある程度スキルがあれば費用も節約できます。

ただし、DIYでのメンテナンスはリスクもあります。作業が不完全でそれが原因でクルマに何らかのトラブルがあった場合、その責任がすべて自分に降りかかってくるということです。なので自信がなければプロに任せるのが間違いありません。

特にプロにメンテナンスや交換を任せるべき消耗品の代表がタイヤです。タイヤはクルマの走りを最も大きく左右するパーツですし、またトラブルがあった場合に重大な事故にもつながりかねないもの。交換(履き替え)やメンテナンスなどはプロに任せるのが一番です。というか自分でクルマのタイヤを交換できるという方はほとんどいないでしょう。

この場合のタイヤ交換(履き替え)とは、ホイールに装着されたタイヤと別のものと入れ替えるというもの。例えば夏タイヤからスタッドレスタイヤへホイールごと交換する、といったものではなくホイールに装着された古いタイヤをホイールから取り外し、新しいタイヤをホイールに装着、バランス調整を行いバルブもつけ変えて、クルマに取り付けなおすというレベルのもの。

ホイールごとタイヤを入れ替えるなら、難しくありませんがさすがにホイールへのタイヤの脱着はタイヤチェンジャーなどタイヤショップにあるような大掛かりな機械がなければできません。DIYで対応できるレベルの事ではないでしょう。

ただ、履き替えはプロの手が必要だとしてもタイヤの入手に関してはどうでしょう。

タイヤはタイヤショップで新品タイヤを購入して、同時に履き替え作業もお願いする。従来はそれが当たり前のことでした。でも、最近はそうでもないようです。より安くタイヤを入手する手段としてAmazonや楽天などのネット通販を利用する方が増えているのです。

ただ、履き替え作業が必要なことを考えるとネット通販でのタイヤ購入そんなに簡単ではないような気もしますが、実際のところどうなのでしょう。

ネット通販ならタイヤが安く買える!
でも、履き替えはどうすればいい?

タイヤをネット通販で購入することの一番のメリットは安いということです。ネットで検索してみると分かりますが一流ブランドのタイヤでも、大手のカー用品店で購入するよりもネットの方がかなり安く手に入る。

タイヤは基本的には安いものではありません。サイズによりますがスポーティカー向けの20インチで幅広の扁平タイヤとなれば一本5万円~。4本で20万円オーバーなんて言うのも珍しくありません。

それでも、クルマを乗り続けていけばタイヤは定期的に交換しなくてはいけない。だったら少しでも安く手に入れたい! そんな気持ちもわかります。そこでタイヤを安く手に入れる手段としてネット通販が注目されているのです。今どきなんだってネット通販で買える。それに比べてみると、ネット通販でのタイヤの価格は、カー用品店で購入する価格よりもだいたい30~40%ほど安い。この差は大きいですよね。

さらに、タイヤのブランドなどに興味がなく、とにかく安い新品のタイヤが欲しいなら店頭ではあまり見かけない海外の激安ブランドのタイヤもネット通販ならより取り見取りで選ぶこともできます。

その場合タイヤの価格は国産ブランドの同サイズの半額以下なんてことも。確かにこれは激安です。こんなにも安いのなら試しにネット通販でタイヤを購入してみようか、という気になるのも仕方がないのかもしれません。

でも、なぜこんなにネット通販のタイヤが安いのか。その理由は単純です。コストを圧縮しているからです。ネット通販でタイヤの販売だけを行うのであれば家賃や経費など多額に費用のかかる店舗を構える必要もありません。また、タイヤ交換ができる整備士などの人件費も節約できます。

それでいてネット通販なので販路は全国でメーカーから大量かつ割安にタイヤを仕入れることができる。だから安いのです。タイヤショップやカー用品店側はタイヤそのものの価格だけでは対抗できるわけがないのです。

しかし、タイヤの履き替えや交換はタイヤそのものの費用だけではなく作業にかかる工賃というのが別途かかります。また、ホイールから取り外した古いタイヤの処分費用に、バランス調整費用、バルブ交換費用などが必要です。

そう、タイヤが安く手に入ったとしても、そのタイヤを装着するためにはそれ以外にも費用が必要なのです。ネット通販でタイヤを購入する場合はそういったことも考慮する必要があるのです。

タイヤを購入する際は工賃や
古タイヤの処理費用なども考慮しよう

タイヤの履き替え工賃ですがサイズや車種にもよりますが、タイヤ専門店で1,000円~3,000円/1本くらいでしょうか。さらにバルブ交換に400~500円/1本。タイヤ処理料として500~800円/1本くらいがタイヤそのものの購入費用にプラスされます。ただしこれはそのショップでタイヤを購入した場合。タイヤを持ち込みした場合はこれよりも費用が掛かることも少なくありません。タイヤ4本をネット通販で安く購入できても、別途街のタイヤショップにタイヤの履き替え依頼したら、工賃その他が高くついてしまい結果トータルではそれほどお得にならなかったということもあり得ます。

あくまで可能性の話で、多くのケースでネット通販を利用したタイヤ購入&履き替えのほうがトータルでお得だからこそ、今多くの方が利用しているのですが。

ネット通販でのタイヤ購入には、この他にも気を付けるべきことがあります。それはタイヤそのもの購入前に実際に確認することができないということです。

店頭なら実際に購入するタイヤを自らの目で確認でき表面にひび割れや劣化がないか、いつごろ製造されたものなのか確認できます。またお店にいけばどのような環境で管理されていたかもだいたい分かるでしょう。

ちなみにタイヤの製造年月はサイドウォールに刻印された数字で確認可能です。例えば3817という数字であれば、これは前の二桁が週(その年の何週目か)で、後ろの二桁が年(西暦)でこの場合は2017年の38週、つまり2017年の9月18~24日の間に製造されたということになります。

タイヤはゴムでできていますので、何もしなくても年月が経てば徐々に劣化します。新品のものでも4~5年たつとゴムの柔軟性が失われていき、劣化がすすんで本来の性能を発揮できなくなるとされています。つまりできるだけ新しいタイヤのほうが当然ながら良いということ。せっかく新品のタイヤを購入したのに、実は古い売れ残りだったなんてそんなの嫌ですよね。

とはいえさすがに今どきは信用の問題があるのであまりに古いタイヤを販売するというケースはそうそうないようですがネットの世界には悪質な業者というのは残念ですが存在する。そのため、可能性として店頭で購入するよりも古い、いうなれば売れ残りのタイヤをつかまされてしまうという可能性もないとはいえないのです。

さらに、タイヤを4本購入したら生存年月のバラバラなタイヤが届いたというケースもあるようです。数カ月程度の差であれば問題ないですし、メーカーもブランドもサイズも間違いなければその商品は不良品とはいえません。でも、微妙にコンディション(製造からの経過年数が違う)の異なるタイヤを装着するのは危険とまではいきませんが、そのタイヤの本来の性能を余さず引き出せるかどうかは微妙。やはり製造年月がそろっており同じ環境で保管、管理されていたタイヤを装着するのがベストでしょう。

もちろんそのようなことが頻繁に起こっているわけではなく、あくまで可能性の問題。そんなリスクも有り得るということは覚えておきましょう。

街のショップにタイヤ持ち込みで
履き替え作業を依頼できる?

ネット通販でタイヤだけが自宅に届いても、DIYでタイヤの履き替えまでやってしまうなんて人はまずいないでしょう。そのため履き替えのためにはタイヤ履き替え作業のできる専門のタイヤショップや大手カー用品店、自動は整備工場などへ依頼することになります。

通常タイヤショップやカー用品店では店舗で購入したタイヤの履き替えや交換には対応していますが、持ち込み取り付けに関してはあまり歓迎されません。また交換料金に関してもお店でタイヤを購入した場合よりも割高に設定されているケースも少なくありません。場合によっては倍以上の金額となることもあるようです。

でも、タイヤの履き替えだけでも、割高とならず適正価格でお願いできるお店もあります。ネット通販でタイヤを購入するケースが増加しているため、ショップの方でもそういったニーズにこたえるようにサービスを提供しているからです。

そういったショップを探すにはネットで“タイヤ 持ち込み 交換”などのキーワードを入力して検索すればOK。それで、いくつものお店が見つかるはずです。

そういったショップではタイヤの履き替え工賃はサイズによりますが廃タイヤの処分費用も含めて1,500円~4,000円/1本程度。カー用品店などの工賃をたいして変わりません。もちろん古タイヤの処分やバルブ交換なども行ってもらえます。

工賃の安いお店が見つかれば、タイヤ交換(履き替え)費用をかなり抑えることができるはずです。ただ、自分でタイヤの履き替えをしてもらえるショップを見つけ、そこまでタイヤを持ち込むというのは結構大変。

それに都合の良いショップが見つからない場合、自宅に届いた大きなタイヤが部屋をしばらく占拠することになります。じゃまなだけでなくゴムの臭いもかなりきついので家族がいれば嫌がられること間違いありません。それ困りますよね。だったら、はじめからタイヤ履き替え工賃がセットになったタイヤ販売のネット通販を利用するというのはどうでしょう。

ネット通販価格で履き替え工賃も込み
タイヤも指定したショップへ直送

最近注目されているのがタイヤフッド(https://tire-hood.com/)です。こちらでは履き替え工賃込みの価格でネットでタイヤが購入できるサイトです。購入と同時に履き替えの申し込みまで行え、店頭で購入するよりもタイヤを安く買えます。さらに掲載されている金額が工賃込々となっているので、購入した後で「思っていたよりも履き替え工賃が高くついてしまった!」 なんてこともありません。

履き替え作業の予約も購入時にネットで行うことができて、自宅近くで対応してくれる店舗を簡単に見つけることができます。全国4800店舗から選べ、対応店舗にカー用品店の大手オートバックスも含まれているのが便利

買ったタイヤは自宅に届かず、指定したショップに届けてくれるので履き替え作業の日まで自宅でタイヤを管理するなんて必要もありません。そして購入したタイヤには無料(ベーシック保証)でパンク保証がついてきます。6か月の保証で、その間にタイヤがパンクしてしまった場合無償で新品のタイヤに交換(パンクした一本のみ)してくれるというもの。

さらに有料のサービス(プレミアム保証)を追加すると保証期間が24ヶ月となり、パンク時は4本セットで交換となります。単純な価格で比べると他にもっと安いサイトはありますが、あまりにも安いと、不安もありますし工賃を考えると結果的にさほど差がつかないことも。その点タイヤフッドならタイヤと工賃が込々価格で掲載されているので安心感は高いのではないでしょうか。

ネット通販でのタイヤ購入
注意点はあるが利用してみる価値あり

ネット通販でのタイヤ購入。はじめてだとなかなかハードルが高く、いろいろ不安なこともあります。しかし、タイヤフッドのようなワンストップで利用できるサイトもありますし、とにかく激安でタイヤを手に入れたいなら、Amazonなどで購入してみるのも検討の価値はあるでしょう。

カーリース利用者でもメンテナンスリースでない場合は少しでもクルマの消耗品の負担は抑えたいはずです。

タイヤを直接確認できず、交換工賃が別途かかることや持ち込みに対応してくれるショップ探しなど注意点もありますが、安いのは間違いありません。

また、タイヤの持ち込みでも対応してくれるショップも増えていますので、機会があればあなたも一度試してみてはいかがでしょうか。ためしに金額だけでも検索してみてください。