2016年に登場して以来安定した人気をキープし続けてきたのがホンダのコンパクトミニバン「フリード」です。ちょうどいい5ナンバーサイズながら、室内空間は広々。さらにシートアレンジ機能を持ち、3列シートだけではなく2列シートの「フリード+」を設定するなど、使い勝手は抜群で幅広い層、特にファミリードライバーから人気を集めています。

そんなフリードが2022年6月24日マイナーチェンジを実施しました。もともと完成度高さから評価の高かったフリードですが、いったい何が変わったのでしょう。詳しくチェックしてみました。

ファミリーカーのベストセラーカー
ホンダフリードとフリード+

ファミリーカーのベストセラーカー、ホンダフリードとフリード+
(引用:ホンダ公式HP)

現行型のフリードは2代目モデルです。初代は2008年5月発売されたので、初代登場からだともう14年になりますが、その間モデルチェジは1回のみです。それだけ商品力が高く、あえてフルモデルチェンジを頻繁に行う必要がなかったということでしょう。

現在販売されているフリードは基本的なコンセプトは初代フリードと変わっていません。FITをベースにした5ナンバーサイズのコンパクトミニバンというものです。

ステップワゴンのようなMクラスミニバンほどの大きさはいらないけれど、3列シートを持った多人数乗車ができる、扱いやすいコンパクトなミニバンが欲しいという層から長年支持されてきました。実際フリードに乗ってみると、見た目はとてもコンパクトなのに車内は驚くほど広く、さらに多彩なシートアレンジ機能もあって非常に使い勝手に優れていることがわかります。

それでいてボディサイズは全長約4,265㎜×全幅1,695㎜×全高1,710㎜(FF)と非常にコンパクトです。その見た目や数値からはわからない広々としたインテリアスペースは見事で、そのパッケージングの巧みさには感心させられます。

また、経済性の高さもフリードの優れている点です。ハイブリッドとガソリンエンジン車が設定されていますが、ハイブリッドのWLTCモード燃費は20.9㎞/Lで、ガソリン車でもWLTCモード燃費は17㎞/Lと非常に優秀。使い勝手抜群でコンパクトなのに広く、さらには経済性も抜群なのですから、売れているのも当然なのかもしれません。

そんな、人気のフリードが、商品力をさらに高めるためホンダは2022年の6月24日にマイナーチェンジを実施しました。今回のマイナーチェンジではどういった点が改良されたのか、次のパートから細かく見てみましょう。

エクステリアデザインなどに変更はなし
使い勝手を向上させる便利装備を標準化

ホンダフリード、使い勝手を向上させる便利装備を標準化
(引用:ホンダ公式HP)

まず、最も気になるであろう外観に関してです。エクステリアのデザインは特に変更がありません。ちょっと残念な気がしますが、それだけ今のデザインが好評なのでしょう。また、マイチェン前のフリードオーナーにとってもマイカーが古く見えませんから逆にうれしいかもしれません。

では、インテリアはどうなのか。こちらも大きな変更はありません。しかし、「シート表皮が撥水撥油加工「FABTECT(ファブテクト)」が施されたものに変更されています。このファブリックは飲み物や油ものなどをこぼしてもサッと拭き取ることができる撥水加工が施されています。お子さんがいると車内でお菓子屋ファストフードなどの食べ物を食べたり、飲み物を飲む機会も少なくないはず。ちょっとした改良ですがファミリードライバーにとってはとてもうれしい変更でしょう。

さらに装備としてはオプションだった「コンフォートビューパッケージ」が標準装備となりました。このコンフォートビューパッケージは、親水/ヒーテッドドアミラーとフロントドア撥水ガラス、熱線入りフロントウインドウがセットになったものです。梅雨の長雨や、ゲリラ豪雨、台風など、雨による視界の悪化が気になるこれからの季節にはありがたいものばかり。オプションではなくはじめから標準装備となったのはありがたい限りです。

他には、ロールサンシェード(スライドドア両側)を全タイプに拡大しています。こちらも日差しの強くなるこれからの季節に役立ってくれるでしょう。

加えて、運転席と助手席にシートヒーター標準装備となりました。冬場のドライブにはとても頼りになります。家族も喜ぶこと間違いありません。このように大きな改良や装備の追加はありませんが全体的に細かな装備を見直し、人気の高かった装備を標準化するなど、ファミリーカーとしての魅力は確実に向上したのは間違いないでしょう。最近はフルモデルチェンジに近いマイナーチェンジが実施されるパターンもすくなくありませんが、今回のフリードのマイナーチェンジは、文字通り小変更でこれぞ正統派のマイナーチェンジといえるかもしれません。

パワーユニットなどにも特に変更なし
優れた省燃費性能もそのまま

ホンダフリード、優れた省燃費性能もそのまま
(引用:ホンダ公式HP)

そのほか、ボディカラーが一部変更となっています。新色となるプレミアムクリスタルブルー・メタリック、フィヨルドミスト・パール、トワイライトミストブラック・パールが追加されています。どれも渋めのカラーですが、フリードのエクステリアを引き締めてくれ画像を見る限りなかなかスタイリッシュではないでしょうか。

パワーユニットに関しては特に変更はありません。1.5Lガソリンエンジンと、1.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドが設定されていて、ハイブリッドはデュアルクラッチを使ったi-DCD型です。
このハイブリッドのWLTCモード燃費は20.8㎞/L。ガソリンエンジンのWLTCモード燃費が17㎞/Lとなっています。

スペックはガソリンエンジンのパワーが96kW (131PS)/6,600rpmでトルクが155N·m (15.8kgf·m)/ 4,600rpm。

ハイブリッドのパワーはガソリンエンジンの81kW (110PS)/6,000rpmとモーターの22kW (29.5PS)/ 1,313-2,000rpmの組み合わせで、トルクはエンジンが134N·m (13.7kgf·m)/ 5,000rpmでモーターが160N·m (16.3kgf·m)/ 0-1,313rpmとなっています。

車重がハイブリッドで1.4t、ガソリンエンジンが1.35tと比較的軽量なので、パフォーマンス的にも不足はないはずです。さすがに3列シートにフル乗車でも余裕ある走り、とはいきませんが、長距離ドライブでも快適な走りが味わえるはずです。

グレード名が小変更
さらに廉価グレードのBが廃止に

ホンダフリード、廉価グレードのBが廃止
(引用:ホンダ公式HP)

そのほかの変更点としてはグレード名が少し変更されました。今までフリードのグレード名は「G Honda SENSING」というように「Honda SENSING」がグレード名の後についていましたが今回のマイナーチェンジによって「Honda SENSING」がなくなりました。もはや先進安全装備の「Honda SENSING」は全グレードに標準となっているのでわざわざグレード名につける必要がないと判断されたのでしょう。

他には特別仕様車として「ブラックスタイル」が新たに設定されています。「ブラックスタイル」は、エクステリアやインテリアにブラックをアクセントした装備を装着することでより上質で洗練されたスタイルを実現したというもの。

また、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」と同じフロントグリルを採用しています。こちらの特別仕様車に関して、後日さらに詳しくご紹介します。気になる価格についてですが、このようになっています。

FREED 価格
グレード 駆動方式 乗員数 価格
HYBRID CROSSTAR FF 6人乗り 2,902,900円
4WD 6人乗り 3,067,900円
HYBRID G FF 7人乗り 2,655,400円
6人乗り 2,633,400円
4WD 6人乗り 2,798,400円
HYBRID G BLACK STYLE FF 7人乗り 2,721,400円
6人乗り 2,699,400円
4WD 6人乗り 2,864,400円
HYBRID Modulo X FF 7人乗り 3,278,000円
6人乗り 3,256,000円
CROSSTAR FF 6人乗り 2,572,900円
4WD 6人乗り 2,737,900円
G FF 7人乗り 2,297,900円
6人乗り 2,275,900円
4WD 7人乗り 2,462,900円
6人乗り 2,440,900円
G BLACK STYLE FF 7人乗り 2,435,400円
6人乗り 2,413,400円
4WD 7人乗り 2,600,400円
6人乗り 2,578,400円
Modulo X FF 7人乗り 2,972,200円
6人乗り 2,950,200円

 

FREED+ 価格
グレード 駆動方式 乗員数 価格
HYBRID CROSSTAR FF 5人乗り 2,919,400円
4WD 3,084,400円
HYBRID G FF 2,655,400円
4WD 2,820,400円
HYBRID G BLACK STYLE FF 2,721,400円
4WD 2,886,400円
CROSSTAR FF 2,589,400円
4WD 2,754,400円
G FF 2,369,400円
4WD 2,534,400円
G BLACK STYLE FF 2,435,400円
4WD 2,600,400円

 

今回のマイナーチェンジのタイミングで最廉価グレードだった「B・Honda SENSING」が廃止になっています。唯一200万円を切っていたエントリーグレードがなくなってしまったのは少し残念ですが、パワースライドドアが装備されていないなど、この手のミニバンとしては物足りない部分も少なくありませんでした。

おそらくさほど売れてもいなかったのでしょう。両側といわないまでもせめて片側だけでもパワースライドドアがあればまだしも、ファミリーカーとしてはさすがに使い勝手が悪かったので廃止もやむなしです。
コスパ的にバランスのいいのは「G」もしくは「HYBRID G」ですね。もし迷ったらこのどちらかを選ぶと間違いはないかもしれません。

リースナブルなら人気のフリードに
月々19,800円~のリース料金で乗れる

リースナブルなら人気のフリードに月々19,800円~のリース料金で乗れる
(引用:ホンダ公式HP)

マイナーチェンジを実施したばかりのフリードですが、リースナブルではお得なリース車両をご用意しています。用意しているのはおすすめの「G」と「HYBRID G」です。

リースナブル「フリード」:https://leasonable.com/model/freed/

今なら(2022年6月現在)、5年プランの最安コースで月々19,800円(税込)×60回(+ボーナス加算10万2,300円)で、定額プランなら月々36,850円(税込)×60回という軽い負担で乗ることが可能です。

さらに3年プランの最安コースでは、月々19,800円(税込)×36回(+ボーナス加算12万5,4000円)で、定額プランなら月々37,000円×36回(ボーナス加算なし)で乗ることが可能です。

リースナブルなら、オリジナルのオプション装備としてイクリプスの7インチカーナビや、ETC車載器、オリジナルフロアマット、サイドバイザーが追加されます。よりお得にフリードに乗れるというわけです。

マイナーチェンジしたばかりのフリードに興味があるなら是非、上記のURLにアクセスして、リースナブルのカーリース車をチェックしてみてください。新車で購入するよりもずっとお得に、魅力的なフリードに乗ることができるはずです。